お茶会に招待される [ 2/3 ]

 ある日の放課後のオンボロ寮にて……ルネは持っていた紙袋からもたつく手で綺麗にラッピングされた箱を取り出した。
 その様をエース、デュース、ユウ、そしてグリムが不思議そうな表情で見守る。

「あ、あの。本日はお招き預かりまして……たっ大変光栄です…。」

 ルネが差し出した箱を見下ろし、エースがやや間を置いてから「なにそれ」と尋ねた。その背後からグリムが身を乗り出して「食べ物か!?」と期待に目を輝かせて言う。

「えっと……。人の家に呼ばれたらっ…手土産に茶菓子を持っていくものだとマナー本に書いてありましたので……」

 声を裏返し、目をあちこちへと泳がしながらルネは答える。その仕草の端々が兄であるイデア・シュラウドに酷似していた。

「いやだから!トレイ先輩が作りすぎて余ったスコーンを消費する会だったじゃん!?すごい量あるのに足してどうするよ!」
「ヒィっ!すみません」
「やっぱり食べ物だった!!早く開けて見せるんだゾ!」

 エースの剣幕に怯えたのか、細長い身体をソファの後ろに畳んで隠れてしまったルネの手からグリムは箱をするりと奪い取る。肉球付きの前足で器用に包装紙を破ると、中から可愛らしい菓子折りが現れた。

「そんなに怒るなよ…。個包装だから皆で分けて後で食べれば良いだろ」
「後なんて嫌なんだゾ!今食べるんだゾー。」

 今すぐにでも箱ごと食らいつきに行きそうなグリムを押さえつつ、デュースが中身を確認してはユウに渡した。ユウは繁々とその手土産を観察してはソファの後ろに隠れているルネへと笑いかける。

「サムさんの売店に新しく入ったやつだ。自分、気になっていたんです。」

 礼を述べると、ルネは頭だけ出して「どういたしまして…」と小声で応えた。その目にはうっすら涙が浮かんでいる。

「………なんでこんな奴誘ったんだよ。」

 ユウに介護されるように元の席に腰を下ろしたルネを横目で睨みながら、エースはユウへと訴える。

「ルネと一度ゆっくり話してみたかったから。エースはそう思わない?」
「え、全然。」

 エースの言葉にまたルネの瞳に涙が溜まり始めるが、ユウがそれをよしよしと慰める。小柄なユウが長身のルネを慰めている姿はなんとも言えず滑稽だった。

「確かに…入学してから結構経つのにまだルネとは話したことなかったな。」
「すみません。」
「いや謝らなくても良い。」

 デュースは困ったように笑う。そして居心地悪そうに腰掛けるルネへと紅茶が入ったカップを薦めた。色の悪い指先がぎこちなく受け取っていく。

「私は…その、学校生活が初めてなので。緊張がなかなか解けなくて。」
「へえ、と言うことはシュラウド先輩もミドルスクールやエレメンタリースクールは通っていないのか?」
「い、いえ。私は兄さんのことはあまり詳しく知らなくて……。」

 デュースの質問に答えていたルネは、ふと顔を上げて何かを考え込むようにする。しかしそこから続けることはなく、元の通りに項垂れる。

「………でも。お呼ばれされた今日を楽しみにしていました。その……とっても…」

 暫時して、ルネは小さな声で振り絞るように言う。カップの取っ手を持つ手は力がこもって白く、耳は対称的に何かの病のように赤かった。

(…………………。)

 その様が得も言われずいじらしくて、ユウはルネの腕を制服の上からギュッと握った。突然のスキンシップに驚いたのか、色の薄い唇からは弱々しい悲鳴が漏れる。


「恥ずかしいこと言うなよ…。ほら、黙ってサクサク食べるぞ。」

 コホンと咳払いし、エースがスコーンが大量に入ってるであろう紙の袋を取り出した。ルネの手土産を無言でモクモクと食べていたグリムが新たなお菓子の気配を察知して意気揚々と戻ってくる。

 ルネはポテポテと歩く彼のことをじっと見つめた。そして隣に座るユウに「あの子って…確か入学式の時の?」と尋ねる。

「そうそう、大騒ぎ起こしたグリムだよ。可愛いでしょ?」

 ユウはグリムのことを抱き上げながら応える。スコーンへと続く道を阻まれた彼は「何するんだゾ」と不服そうにパートナーのことを見上げた。

「うん…。可愛いね。」

 ルネはようやく緊張が解けた笑顔を見せると、そっとグリムの頭を撫でる。

「ルネ、猫好きなの?」
「オレ様猫じゃないんだゾ」
「うん。うちのきょうだいは全員猫好きなんだよね。」
「だからオレ様猫じゃないんだゾ!」

 いかにも不機嫌な表情をしていたグリムだったが、ルネにカシカシと顎の下をかかれると段々眠そうな表情になる。ルネは穏やかな声色で「可愛い」と繰り返した。

 ユウの膝の上でグリムがスヤスヤと眠りにつく頃、スコーンもエースとデュースの魔法で温め直せたらしい。ルネは自分の前に用意されていた皿に盛られた艶やかな小麦色を見下ろし、ホゥと感心そうな溜め息を吐いた。

「ちょっと待てルネ!スコーンに何も付けずに食べる気か!?」

 しかし口に運ぼうとした刹那、デュースが間髪入れず止める。

「スコーンにジャムとクロテッドクリームを付けないなんて…!もしうちの寮だったら首を撥ねられるぞ!!」
「首を!?」

 サッと顔を青ざめさせたルネはスコーンから手を引っ込めた。

「もー…。ここはうちのオンボロ寮なんだからハーツラビュルの法律に則る必要ないでしょ。」
「そーそー、鬼寮長もいないことだし…。でもクロテッドクリームとジャムはたっぷり付けた方が美味いんだぜ?」

 発言の通り、ふたつに割ったスコーンに山盛りにジャムとクロテッドクリームをのせながらエースが言う。
 ルネもそれに倣ってスコーンを割り、イチゴジャムへとナイフを伸ばした。

「私、スコーンを食べるのも初めてで…。礼儀がなっていないことが多くてごめんなさい。」
「へえ…薔薇の王国じゃ比較的ポピュラーなお菓子だけど他じゃ違うのかな。」
「3人とも薔薇の王国出身なんですか?」
「俺とエースはな。確かユウはなんて言ったっけ…」
「ん、遠いところだよ。」
「そう言えばユウさんは異世界から来たんでしたっけ。ご家族に会えなくて寂しいのでは」
「確かに寂しいは寂しいけど…でもくよくよしてても仕様がないし。」
「そうですか…。」
「心配しないで。あと、ユウさんじゃなくてユウって呼んでね。」

 イチゴジャムを付けたまま中空に止まったルネのスコーンにクロテッドクリームを乗せてやりながらユウは笑った。
 ルネはそれに応えて少し困ったような微笑をする。

「ほら、食べて。」
「はい…。本当だ、すごく美味しい。」

 随分とリラックスした様子になったルネは目尻を細めて言う。ユウはその様子を大きな瞳でじっと見つめ、(かわいい)と真剣に考えた。

「スコーンなんかで驚くなよ?うちのトレイ先輩のケーキはプロのパティシエ並みなんだぜ。」
「なんでエースが自慢げなんだよ…。でも本当にクローバー先輩のケーキは美味しいんだ。次のなんでもない日のパーティにルネも来てみたらどうかな。もちろんユウとグリムも。」
「でもいつも食べさせてもらってばかりで悪いなあ。今度は準備から手伝いに行くよ。ルネ、一緒に行かない?」
「もっもちろん…喜んで!」
「お前体力なさそうだけど大丈夫か?アレ結構キツいんだぜ。前なんかメレンゲと生クリーム交互に立てさせられて腕がもげるかと思ったわ。」


 4人の会話が弾むに連れ、ルネの毛先の焔もどこか嬉しそうにポッポッと温かい燃え方をした。その様を認めたユウはなんだかとても満たされた気持ちになる。


「ん?ルネ、スコーンもう食べないの。」

 しばらくして…エースによって山盛りに盛られたスコーンが大方残されたままのルネの皿を眺めてユウが尋ねる。ルネはなんだか恥ずかしそうに笑い、「あの…グリムちゃんに…、起きた時にスコーンが無かったらガッカリすると思って。」と答えた。

「そうか?寝る前のことなんて忘れてると思うぞ、その毛玉は」
「いや一概にそうは言えないと思う。食べ物のことに関しては……。」

 デュースがどこか渋い顔でエースに返す。ユウは少し考えるようにオンボロ寮の天井を見上げた後、「ねえルネ、」とにっこりとして呼びかけた。

「こんなところでよければ、いつでもうちの寮に遊びにきてね。」
「え……。そんな、良いんですか?」
「もちろん。そしたらグリムにももっと沢山会えるでしょ?」
「う…うん。そうなったら…嬉しい。」
「自分にも会いにきて欲しいけどね。」

 眠っているグリムのおでこの辺りを指の裏で擦ってやりながらユウは言う。ルネは胸をいっぱいにさせて、心からの礼を述べるのだった。







「あれ…兄さん。」

 イデアの自室に入って来たオルトは、パソコンに向かう兄に対して不思議そうに首を傾げる。それから「あ、」と何かに気が付いて声を上げた。

「ダメだよ兄さん、またルネのパソコンの履歴見てたでしょ!女の子なんだからもっと配慮しないと。」
「別に良いんだよ、ルネはほとんどPC使わないし。それなりにハイスペ積んだのあげたのに…勿体無いたらありゃしないっすわ」

 デスクに頬杖をつきながら、彼は簡単にハッキングしてみせた義妹のパソコン内、数少ない履歴をぼんやり見つめていた。「ん?」しかしある所で画面をスクロールする指が止まる。

 彼の後ろに立っていたオルトもまた煌々と光るモニターを覗き込んだ。

「この短時間でお菓子についての検索履歴が爆発的に増えてる…。変だな、そんなに興味無かったはずなのに。」
「そのうち製菓のサイトが89%を占めているよ。」
「余計ありえない。ルネがお菓子作りをするなんて天地がひっくり返ってもありえないね。」
「…………。もしかしたら、兄さんに作ってあげようと思ったんじゃない?」
「えっ!?」

 訝しげにしかめられていたイデアの表情は、弟の一言でどこか忙しないものになる。頭髪の焔もポッポとして落ち着きがなかった。

「そ、そぉかなあ。」
「きっとそうだよ!兄さんお菓子好きでしょ?」
「ま、まぁ。拙者は好みにはなかなかにうるさいですが。」
「兄さんとも僕とも久しぶりに…あ、今の僕とは初めてか。…とにかく会うのもすごく久しぶりでしょ。何か喜ぶものはないかって、僕はつい最近聞かれたよ。」
「そうだったの?そんなの直接聞いてくれれば良いのに…我が妹ながら奥ゆかしいっすなあ。」

 細長い指をそわそわと組み替えながら、彼は口角が上がるに任せて笑みを深くする。そしておもむろに立ち上がった。

「兄さん、どこか出かけるの?」
「………ちょっと。」
「そう。ルネによろしくね。」

 明らかに浮かれている兄の背中を見送ってから、オルトは自身に組み込まれたデータの奥深くに眠る…この身体となる以前の記憶を検索する。

「……。僕はルネが作ったお菓子をもらったことはないみたい。当たり前か、すごく小さかったし。」

 その結果にいくらか虚無を覚えて彼は瞼を伏せた。

「兄さんは良いなあ。今の僕はお菓子は食べられないし。」

 ルネはまた、彼にとっても妹であった。元、のオルトと年の差はなかったが……

「最初は僕の方が仲良かったのに。」

 でもそれも所詮前の自分の記憶だった。今の自分とのデータは無いに等しい。彼はそれ以上データの奥深くに潜るのをやめ、回路を冷却させるためのスリープモードに入った。







 ルネはイグニハイド寮生として…シュラウド家の人間としては珍しいほどに機械音痴だった。

 イデアが与えた最新鋭の技術を誇るマシーンはほぼただの箱として彼女の机の上に鎮座している。もちろん、兄に時々ハッキングをかけられていることは知る由もない。
 代わりにルネはなかなかに重症な書痴だった。その部屋の見渡す限り書籍が積み上がり、床は場所を選ばなくては歩むことがままならない。片付けが苦手なのはシュラウドの血なのだろう…と考えながら、イデアは細長い足を器用に動かしながら目的の人物のもとに至る。

「ルネ」

 床に蹲る彼女の側に膝をつき、規則正しく上下する背中に掌をのせる。

「寝るならベッドで寝ないと…風邪ひくよ。」

 なるべく優しい声色で話しかけながら、軽くその肩を揺さぶる。ルネは唇の中で二言三言何かを呟いてから半身を起き上げた。


「……あれ、兄さん」
「ごめん…。鍵開いてたから。呼んでも返事、無かったし、、、」

 ルネにぼんやりと見つめられる視線を避けてイデアは目を逸らす。……暫時の沈黙。

 気まずくなったイデアはルネが起き上がるのを手伝うために肩に手をかけた。刹那彼女の身体に緊張が走るのが伝わる…が、すぐにそれは鳴りを潜めた。

 ルネはイデアに支えられるままに立ち、ベッドに腰を下ろす。

「……良かった。兄さんが来なかったらこのまま床で寝ちゃうところだった。」

 眠いのかゆったりとした口調でルネが言う。その穏やかな表情につられてイデアも微笑んだ。
 付けたままだった制服の手袋を取るのに苦戦している彼女の掌を取り、外してやる。現れた生白い手の甲が薄闇の中で変に目に触った。

「居眠りするほど熱心に何を調べてたの。」

 隣に腰掛け、ルネの長い髪の毛先の青い焔を弄びながらイデアは尋ねる。ある種の期待を抱きながら。

「あと4日で…いやもう3日かあ……。人並みにお菓子が作れないと迷惑かけちゃうから、、、」
「いやぁ、拙者そんなに急がないからゆっくりで構わないって。」
「でもなんでもない日のお茶会の日程はもう決まっちゃってるし。ちゃんと勉強しとかないと…。」

 欠伸をしながらジャケットを脱いだ彼女はシャツのままでベッドに倒れる。相当眠かったらしく、そのまま再び寝てしまいそうだった。

「なんでもない日……?」

 ルネの口から出た縁薄い…と言うか露骨に避けている寮のイベントの名前を、イデアは訝しげに繰り返した。何かが噛み合ってないと薄々嫌な予感を覚えながら。


「エースとデュースに…ユウとグリムちゃんも一緒に誘われたんだぁ。準備から手伝うから失礼のないようにしないと。」

 ムニャムニャと幸せそうにルネは続けた。毛先の焔もその感情に同調するようにチロチロと穏やかな明かりを灯している。
 対照的に、イデアの頭髪の焔はザワザワと不穏に触れた。


(はー…………)


 ルネの頭髪を撫でていた手を一度離し、イデアは溜め息をした。


(激萎えっすわ……)


「やめときなよ……。」


 イデアの青い唇から漏れた言葉は低いトーンだった。辺りを取り巻く雰囲気がガラリと変わったことにルネも気がついたらしく、パチリと目を開く。
 二人は少しの間お互いを真っ直ぐに見つめ合う。同じ色のイエローアンバーの虹彩だった。


「やめときなよ。」


 イデアは同じ言葉を、幾分もはっきりとした口調で繰り返した。
 ルネは兄が機嫌を損ねていることにすぐに気が付いてベッドから半身を起き上げる。その表情に焦りが滲んでいたことが幾分かイデアの気分を良くするが、それでも表情と声色は冷たいままで彼は続けた。


「どうせ僕らは帰らなくちゃいけないんだ。外の人間と仲良くしたって無駄だよ。」
「…そうかな。」
「そうだよ。ルネは全然分かってない、友達ができたって別れる時に辛いのはルネじゃないか」
「でも私、友達がほし…」
「いらないって!」

 イデアが一段大きい声でルネの発言を遮るので、彼女は素直に口を噤んだ。そして項垂れ、ゆっくり頷く。
 妹の従順な様子にイデアの心のざわめきは幾分穏やかになる。彼は謝罪を口にし、そっとルネの肩を抱いた。

 されるがままに身体を預ける彼女の背中に腕を回し、ゆっくりと抱き寄せる。自らの心を落ち着かせるために、イデアはトントンと回した手でその背を優しく叩いた。赤子をあやすように。

「大丈夫だよ……。兄ちゃんたちが…兄ちゃんが、ずっとルネの傍にいるから。」

 タイを緩めたシャツから覗く青白い首筋に唇を寄せると、随分と昔にそこに噛み付いた記憶が蘇った。思い出さないようにしながら、ルネが再び眠りに落ちるまで彼女の身体を抱き続ける………







「ええっ!!ルネ、今度のお茶会に来れないの!?」

1-Aの教室に、ユウの悲痛な声が響き渡った。

「なんでなんで!!というかどうして自分じゃなくてデュースにルネからの連絡が来るのぉ!!!」
「こーら、デュースに当たんなユウ。というかハーツラビュルのティーパーティーなのにオンボロ寮のお前に連絡してどうするよ。」
「ま、まあ。誘ったのは僕だしな……」

 エースに取り押さえられているユウをやや呆れ顔で眺めつつデュースは呟いた。

「でもルネからのメッセージに理由は書いてないんだ。やっぱり迷惑だったのかな。」
「かもなー。なんせあのイデア先輩の弟だし。」
「そんなことないよ。ルネは絶対に誘われて嬉しかったんだ、自分には分かる。」
「お前なあ……。」

 断言するユウに対してエースもまた呆れて言葉を失った。

「だって。昨日はあんなに楽しそうにしてたのに。なんでもない日のお茶会に備えてお菓子作りを勉強するって言ってたよ?」
「そうだな…ユウの言う通り、嫌がっているようにはあまり見えなかった。理由だけでも聞いてみようか。」
「でも今日はアイツ体調不良で休みだってよ?」
「放課後お見舞いに行こう!!」

 ユウが意気込んで言った。この監督生が言い出すと聞かないことはエースデュースとも充分に承知していた。二人は肩をすくめてそれに同意する。

「…………。確かに、ルネは悪い奴じゃないと思う。もしかしたら悩みがあるのかもしれないな。解決できるなら協力してやらないと。」
「大方ティーパーティーも初めてでテンパってるだけだろ。トレイ先輩のクッキーが談話室に置いてあったから持って行こうぜ。きっとすぐに体調不良も治るって。」
「あはは…ルネは甘いもの好きそうだったもんね。」

 ユウは機嫌をよくして朗らかに笑った。

「……急に行ったら、ルネきっと驚くだろうな。」

 そして早く放課後になることを願い、笑みをはにかませるのだった。



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