壁に向けて砲撃用意


「おはよう、首切」

「あー、おはよーとくがわんこー」


朝、眠気と戦いながら無事学校に到着して自分の席に着いてぐだーっとしていたら徳川が後ろから声をかけてきてそのまま隣の席に座ってきた。ちなみに私の隣は徳川じゃなくて伊達のまーくんです。


「なんだ、もの凄く眠そうだなー」

「夜中までゲームやってたんだよねー気付いたら3時とかでびっくりしたよ。…ふあぁ」

「はは、お前らしいな」


机に身体をぐだーっとくっつけたままうとうとしていると、今度は背中に衝撃が走った。いったい!ちょ、誰!


「Hey、朝からいちゃいちゃしてんじゃねーぞ。お2人さん」

「まーくんおはよー、背中めっちゃ痛いんだけどー」

「その気の抜けた喋り方やめろ、こっちまで眠くなる。ついでにまーくんって呼ぶな」

「おはよう、独眼竜!席暖めておいたぞ!」

「気色悪いこと言うな!」


ぎゃーぎゃー騒いでる2人を横目に半分夢の中に旅立つ。あー、眠い。徳川もまーくんも朝から元気だなぁ…
さっきまーくん(いつからかふざけて呼び始めたら定着しちゃったよ、まーくん)が言ったように私と徳川は付き合ってる。ちなみに3ヶ月くらい、多分。付き合ってると言っても、付き合う前と何も変わらない。私達は友達の延長線上みたいなものだ。
中学の頃から徳川とは仲が良くて、高校も同じでクラスも3年間一緒。お互い男女の壁を超えて仲が良かったんだけど、いつからか徳川は私を女子として意識し始めてたらしい。女らしさのかけらもない私を中学の頃から見てたのにどうしてこうなった。で、前にいつも通り一緒に帰ってる時に告白されて。最初は冗談なのかと思って思いっきりスルーしちゃったんだよね、てへ。その時は私もどうしていいかわからなかったし、困ったんだけど徳川と離れるのは嫌だって考えだけはしっかりあった。から、自分が気付いてないだけで私も徳川のこと好きなのかもしれないなぁって思って「じゃあ付き合うか」「そうだね」「よろしく」「よろしく」…みたいな。

まあ、周りからも言われるし私も思うんだけどこれ付き合ってるのかっていう、ね。


「(私あんまりこういった恋愛関係得意じゃないからよくわからないんだよね)」


目を開けて横を見るとチカちゃん(これもふざけて呼んでたら定着した、チカちゃん可愛いよ)も増えて3人で楽しげに話してた。徳川も、楽しげに笑って話してた。

告白された時に、何回も聞いた。他にもっと可愛い子いるよって、自分なんかより徳川に似合う女の子らしくて可愛い子は学校にたくさんいるよって。
そしたら少し顔を赤くして、『お前といる時が1番心が安らぐし、気を使わずに一緒にいて楽しいと思える女子なんだ。見た目や女の子らしさが云々なんて気にするな、そのままの首切がワシは好きになったんだ』って言ってくれて。
素直に嬉しかったなぁ、なんて。へへ。

だから、周りに付き合ったのに何も変わらないね、とか、それでいいの?とか言われるけど下手に女の子らしくしようとしなくていいんだよね、多分。今更徳川に女の子らしく接しようとしても無理な話なんだけどね。


「(私たちはこれでいいんだよね)」


がらがら、と前のドアから先生が入ってきた。さて、長くて眠い1日が始まるぞー。




* * *




「かすがー、一緒にお昼たーべよ!」

「ああ」


かすがの席のところに行ってお弁当を広げて一緒にお昼タイム。もぐもぐ。あ、この卵焼き美味しい!1人でちょっとニヤニヤしてるとかすががこっちを見ていることに気付いた


「ん、なーに?ニヤついた顔が気持ち悪い?ごめん」

「いや、そうではない。…徳川と一緒に食べなくていいのか?」

「…はぁ?」


思わず変な声が出た。え、なんで徳川?別に一緒にお昼食べようとも言われてないし食べようとも思ってなかったんだけど…
かすがの言ってる意味がわからなくて首を傾げると軽くため息をつかれた。ひどい!


「お前ら、付き合っているのだろう?一緒にお昼を食べたり一緒に下校したりしなくていいのか?」

「え、かすがとお昼食べたいしかすがと帰りたいんですけど…」

「お前な…それでいいのか?そのままで。いつか徳川が奪われてしまうぞ」

「誰に?」

「知るか!だが、あいつはモテているからな。鎌子と付き合っているという事を知らないで今だ狙っている女子も少ないないぞ」

「へえ、そうなんだ。そんなにモテてるのかとくがわんこは…」

「…嫌じゃないのか?狙われているんだぞ?」

「ん?んー…」


嫌かどうかって聞かれると、正直よくわからない。確かに付き合ってるし、好き…だと思うんだけど、でも、付き合うという行為が私にはよくわからない。付き合ってはいるけど、結局前と何も変わっていないから実は付き合っていないのかもしれない。私たちはこれでいいって思ってるんだけど、こういった話しをされるとよくわからなくなってきちゃうんだよね。なんなんだろう、私と徳川って。
ぱく、もぐもぐもぐ。…ごくん


「よくわからないや、えへへ」

「……」

「あ、そういえば飲み物買ってこようと思ってたんだ!かすがも何か買ってくる?」

「…いや、私はいい」

「じゃ、ちょっと自販機まで買いに行ってくるー」


お財布片手に教室を出て1階の自販機に向かう。正直ああいった話は苦手だから逃げてちゃったんだよね、飲み物欲しいっていうのも本当だけど。
ふー…、と、少し息を吐き出しながら階段を降りていくと声が聞こえてきた


―…あの、徳川くんのこと、好きです…!


とくがわくん?…ん?徳川?


思わず足を止めて、恐る恐る下を見てみると徳川と可愛らしい女の子がいた。徳川はこっちに背を向けているので表情はわからないけど、女の子の顔は真っ赤っか。
あれれ、これはまさか、いわゆる、えっと…告白シーンですか?


「(えええええかすがが話してたことが今目の前に!)」


何だか悪いことをしてないのに悪いことをした感じがして、少し隠れるように身を隠す。けど、耳はダンボさん状態で必死に2人の会話を聞こうとしている私がいる。


「あ、あの…徳川くんって別に首切さんと付き合ってないんだよ、ね?」

「え?うーん…」

「仲が良いだけなんだよね?フリーなら、私にもチャンスはあるかなって…」

「…」


あれ、あれ。…あれ?徳川、なんで肯定しないの?まさかの無言?え?私と徳川って付き合ってるんじゃないっけ?え、だって、徳川から告白してきた、じゃん


「…悪いが、付き合うことはできない」

「あ…、やっぱり、首切さんと付き合ってるの?」

「ん?んー、そうじゃないんだが…ごめんな?」


そうじゃない?そうじゃないって、なに?え?付き合ってないってこと?あれ、もしかして私が勝手に勘違いしてただけ?やっぱりあれって冗談だった?私が勝手に真に受けただけ、なの?え、でも、だって、…え?
ぐるぐるぐるぐる、ぐる。色んなことが頭を駆け巡る。ああ、なんだかよくわからなくなってきた。あ、でもここに居ちゃ駄目だ、教室に戻らなきゃ、徳川と女の子が来ちゃうかもしれない、から、そう、戻らなきゃ。

たたたた、と、軽く走りながら教室へと戻って行く。ぐるぐるぐる、ああもう、考えたくないからやめてってば


「鎌子?どうかしたのか?」

「あー…っと、飲みたいの、なかった。えへへ」


教室に戻って席に着くけど、かすがの顔がちゃんと見れないや。つい数十分前に警告されたのに、ね。あれ、なんか、胸が苦しいかも、な。




* * *



「あー、やっと終わった!」

「お前ほとんどの授業寝てたじゃねえかよ、起きろよ馬鹿。暇だったじゃねえか」


午後の授業も全て終わり、やっと放課後。つまりは帰れる。ずっとぐるぐる考えが頭を巡ってて、けど、どうしていいかわからなくて現実逃避してた。つまりは夢の世界に逃げてました。どうしていいかわからないや、どうもしないのがいいのかな、今までも、何もしてなかったんだし


「首切、顔に制服の跡がついてるぞ」

「うわ、わ!」


ひょい、と、横から徳川の顔が出てきて思わず立ちあがった。ちょっとあからさますぎやしないか自分よ。駄目駄目、いつも通りにしなきゃ


「びっくりしたなぁ、もう!」

「はは、すまない!」

「んじゃ、俺は部活行くぜー」

「頑張れよ独眼竜!」

「あ、…えっと、行ってらっしゃーい」


なんですぐ行っちゃうんだよまーくんん!いや、恨んでも仕方ないか。あいつ部活大好きっ子だもんね。
席にもう一度座って、自分も最低限の荷物を鞄に仕舞う。ああ、早く家帰ろう、そんで寝よう、うん


「首切、この後は暇か?」

「え?」

「暇なら適当にまた学校内を散策しよう!」


ニカッっと笑顔をこっちに向ける徳川。正直帰りたい、けど、いつも通りにしなきゃ、うん


「そうだね、久しぶりに学校内散策しよっか!」



* * *



適当な話をしながら適当に学校内をただぶらぶらして、友達を見つけたら全力でからかいに行って(石田との全力鬼ごっこは疲れた…)、そんなことを繰り返してたら夕焼け空になってきていた。


「そろそろ帰るかー」

「そうだねー」


かんかん、と、階段を上がって行く。相変わらず、徳川の顔は見れない。
下を向いて階段を上がっていると「あ、」という女の子の声が聞こえたから顔を上げるとお昼休みに徳川に告白した女の子がそこにいた。わぁお


「徳川君、探してたんだけ、ど…首切さんと一緒にいたんだね…」

「あー…学校内を散策しててな。な、首切!」

「え?あ、うん」


ちらり、女の子がこっちを見てきた。え、涙目?え?


「首切さんと徳川くんって、やっぱり、付き合ってるの…?」

「え?」

「だ、だって、よく一緒にいるし…仲良いし…、付き合ってるの?」


なんて答えるべきなのか、わからない。元からはっきりしない関係だったのに、お昼休みに(私が一方的にだが)あんなことを聞いた後なので「付き合ってるよ」とも答えられない。し、「付き合ってない」と答えられないのは、私がまだすがっているから、なのかな
困ってしまい徳川を見ると、同じように困った顔をしていた。その瞬間、私の中で何かが弾けた


「―あ、なんか邪魔してごめんね!私と徳川は何でもないから!気にしないで!ごめん!つ、付き合ってなんかないから!!」

「首切?」

「先教室行って、帰ってるね!じゃあね!ばいばい!!」


有無を言わさない勢いで一人で捲くし立て、ダッシュで階段を駆け上がり教室へと滑りこむ。中には誰もいなくて、静かな教室に私の息遣いだけが聞こえてた


ら、


―ガラッ!


「おい、首切!」

「え!?ちょ、なんで来るの!は!?」


徳川が凄い勢いで教室に入ってきた。え、ちょ、お前あの女の子どうした!
意味がわからないといった顔で息を整えながら徳川を見ていると、何だが少し怒った様子で近づいてきた


「さっきのはどういうことだ?」

「え、さっきって?どれだよ」

「付き合ってないと言ったことだ」

「え…、」


目の前に来たと思ったら腕を掴まれた、痛い。


「いつの間にワシ等は別れたんだ?冗談だとしても、傷付くんだが」

「…は?冗談?」


こいつ、何言ってんの?いやいや、先に言ったのは徳川じゃん。お昼休みのこと、聞いてたんだからね。そうじゃないって言ったの、徳川じゃん
イラってきて、軽く徳川を睨んでしまった。徳川も睨んでくると思ったら、先ほどの女の子のように涙目になった目がそこにはあった


「やはり、ワシだけだったのか?付き合っていると思っていたのは」

「徳川…?」

「ワシはお前ともっと共に時間を過ごしたいと思っているが、お前はかすが達とお昼を食べたり帰ってしまったり…」

「…」

「独眼竜や元親のことは名前で呼ぶのに、ワシのことは呼んでくれない。ワシの方が付き合いが長いのに、それに、付き合っているのに」


ぽろ、と、徳川のくりくりとした茶色の目から涙が零れた。それでも、腕を離す気配はないし視線を逸らす気配も、ない


「お前がこのままでいいと思っているなら、それでもいいと思っていた。だが、本当はワシはもっとお前と近づきたいんだ。なのに、近づくどころか付き合っていると思っていたのはワシだけだったのか?お前はずっと冗談だと、思っていたのか?」

「いや、ちょっと待って徳川、あの、」

「ワシは嫌だ、嫌なんだ。本当に、お前のことが好きなんだ」

「ちょ、落ち着いて」

「何故だ!何故なんだ!」

「いいから落ち着けよおいいいいいい!!」


ぶんぶん!と掴まれている腕を振りほどこうと振ってみるが全く離れない上に更に力強く掴まれた。痛いってこの筋肉馬鹿!とりあえず、何だ、その、私と徳川の間には何か勘違い…というか、何かがある気がする、っていうか、ある
徳川を見ると相変わらず涙目(いやもうこれは泣き顔だ)で、こちらを見ている。ちょっと恥ずかしいんだけど、これはしっかり確認するべきだ


「…徳川はさ、私と付き合ってるって思ってくれてるんだよ、ね?」

「当たり前だろう!なのに、お前は…!」

「ちょーっと待て!私の話聞いてね!…じゃあ、なんでお昼休みにさっきの子から告白された時はっきりと“首切と付き合ってる”って言わなかったの…?」

「お前、聞いてたのか?」

「自販機行こうとしたら、居たからつい聞こえちゃって。盗み聞きしてたのは謝る、ごめんね」

「あれは、その…なんていうか、自信がなくて」

「は?自信?」

「ワシは、お前と付き合っていると思っている。だが、お前は付き合う以前と何も変わらない。いや、変わらないでいてくれるのは嬉しい事なんだが、距離が変わらなくて、不安だったんだ」

「距離?え?」

「ワシはお前にもっと近づきたいと思っているが、お前は友達の壁をまだ越えようとしてこない。それが不安だったんだ、ワシだけが付き合っていると、独りよがりしているんじゃないかと思うとはっきりと答えられなくて…」

「あ…」


確かに、私はそのままでいいって言ってくれたからそのままでいた。そのまま、友達の時のままで。距離感も、縮めようとせずに。そっか、そうじゃないよね、違うよね。私は徳川の言葉に甘え過ぎてたんだ
自分の間違いに気付いて、恥ずかしくて徳川が見れなくなってしまい下を向いていると腕をひかれて両肩を掴まれた。え、ちょ、近い近い!


「首切はやはりワシと付き合っていると思っていなかったのか?」

「いや、そうじゃない、違う。…私、も、付き合ってると思ってたけど、何も変わらないこのままでいいのか、これで付き合ってると言えるのかわからなくて…」

「…ワシのこと、好きか……?」

「うっ、何聞いてきてんの!!」

「答えてくれ、ワシもこの不安定なままじゃ嫌なんだ。首切からは1回も好きだと言ってもらえてないから、不安だったんだ」

「あ、えーと……その、」


好きだ、徳川のこと、好き。付き合い始めはよくわからなかったけど、段々実感していったんだ。私も徳川のこと好きなんだ、って
両手をぎゅっと握りしめ、床をしばらく見つめたあとに意を決して口を開く


「す、き…です」

「本当か!」

「今この状況で嘘なんかつかないよ馬鹿!」

「じゃあ、ワシ等は付き合っているんだな!?」

「そ、そうでしょ!?」

「良かった…!」


安心して力が抜けたのか、徳川は私の肩をつかんだまましゃがみ込む。当然私も一緒にしゃがみ込む形になる。ふー…っと、下を向きながら深いため息をついてから徳川が顔を上げて私をしっかりと見てきた。え、なに


「首切も、…いや、鎌子もこのままでいいのか不安だったんだな」

「え、鎌子?」

「はっきりとわかった以上、ワシは頑張るぞ。鎌子が今だに張っている友達という壁を壊して内側に入り込むからな」

「え、え、徳川?」

「家康だ」

「はぁ!?」

「名前で呼んでくれると嬉しいんだがな、鎌子」

「いやいやちょっと待ってどうしたのっていうか誰これ本当に徳川?」

「ワシはもう手加減しないぞ、全力で壁を壊しにいく。鎌子にしっかりとワシが男で、恋人ということを知ってもらうぞ」


ふふ、と、いつもの元気に笑う笑顔でもなく初めて見るような、男らしい笑顔で徳川がほほ笑んだ


「これからもよろしく頼むな、鎌子」

「え、あ、あ、…え?」

「さて、そろそろ日も落ちるだろう!帰ろうか!」


腕を掴まれて立ち上がらせられ、鞄を手渡される。え、え、なんだったの、今の。
まだ混乱状態のまま突っ立っていると、目の前に手が差し出された


「え?」

「ほら、手を繋いで帰ろう?」

「ええ!?」

「言っただろう、壁を壊しに行くって。それにワシ等は付き合っているんだ、手を繋ぐことぐらいおかしくないだろう?」


とか言いながら勝手に手を繋いできた徳川。普通の繋ぎ方じゃなくて、所謂、恋人繋ぎとやらで

それを見て理解した瞬間に、またしても私の中の何かが弾けた。いや、爆発した


「ああああああああもう無理恥ずかしい恥ずかしい!!!!!馬鹿!!!!!筋肉だるまああああ!!!!!」

「おや、」


全力で徳川の手を振り払い、全力で教室を飛び出して全力で校舎を走る。今の私はまさに全力少年ならぬ全力少女である!っていや、そんなこと言ってる場合じゃなくて何なのあれ何なのさっきから誰ですかあれ!!徳川ってあんなんだっけ!あんなんでしたっけ!あんな男らしかったっけ!?ええ!?

ダッシュで昇降口まで逃げて急いで靴を出している、と、


「駆けっこなら負ける気はしないぞ!」

「ひゃああああああ出たあああああ!!!!!」


笑顔の徳川が真後ろに立ってました。怖い、怖いです!


「ははっ、もう無理に手を繋ごうとはしないさ!悪かった!だから一緒に帰ろう、な?」

「うぅ…」

「ほら、行くぞ鎌子」

「(なんでこいつこんなに切り替え早いんだよ…!)」


何年も徳川と一緒に通ったこの道が、今日はやけに長く感じた。今日ほどこんなにどきどきして、徳川を意識して、一緒に帰ったことはないと思う。
けど、悪くないかな、とも思った。

明日からがある意味不安なような、楽しみなような

さて、私の壁は一体いつになったら崩壊するのでしょうか





「そうだ鎌子、早く慣れるようにワシのことを家康じゃなく徳川と呼んだら何か罰ゲームをつけようか!」

「ていうかお前がただ単に慣れるの早すぎなだけだからね!罰ゲームとかつけられるんだったら名前を呼ばないまでです!」

「3ヶ月我慢したんだ、ちゅーしていいか?」

「はあああぁあ!!!?きゅ、急に何言ってやがるんですかあああ!!!」

「ははっ、可愛いなあお前は」

「本当に誰だよこいつ…!!」




壁の強震工事をしてもいいですか。















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