听
「釣れないねー」
「まあ、釣りなんてすぐに釣れるもんでもないからよ」
「ぶっちゃけ飽きてきちゃった」
「おいおい、早すぎんだろ?」
「奥州とか、上のほうだと釣れる魚も違うの?」
「ああ!四国では見たことないような魚が釣れたりするぜ!それにすっげえ美味い!」
「いいなー!あ、今度独眼竜に会いに行くついでに釣りしようよ!で、片倉さんに美味しい鍋作ってもらおう!」
「鍋食いたいからついでに独眼竜のところに行く、の間違いだろ?」
「てへ」
「まあ、今度久々に奥州まで船出すか!」
「さすがアニキ!」
「おうよ!…あ?おい、糸引いてねえか?」
「ん?……ああ!ひっぱってる!ひっぱってるよアニキー!」
「焦らず慎重に巻きあげてけ!」
「うおおおお…今こそ目覚めるんだ私の中の何か…!」
「網どこやったかな…」
「ちょ、アニキ早くして早く網準備して!」
「お、あったあった!ほらよ、っと!」
「おおー!釣れた!うわああ嬉しい!わーい!」
「はははっ!やったじゃねえか鎌子」
「やったぜアニキー!」
「刺身にでもして食うか」
「食う、食べる!」
「食い意地だけやたら立派だな、はは!」
「魚好きだもん!早くアニキ調理してくださーい!」
「よっしゃ、待ってな!」
「アニキー!」
听
(口を大きく開けて喜び笑う)