嗤
「お茶持ってきましたー」
「遅いわ、さっさと持ってこい愚図め。使えぬ駒が…」
「ヒヒッそう言うな毛利、暗よりかは役に立つであろ」
「なんなの客の癖にすっげい偉そうだなこのオクラ爆発しろ」
「貴様…」
「まあまあ、2人とも落ち付きやれ。ほれ、茶菓子もあるぞ」
「ほらよ、お茶どーぞ」
「……」
「……」
「…ん?」
「なんぞ、この味は…」
「え?」
「鎌子…お主、どうやったらこんなものが…」
「え?え?」
「我を殺すつもりか」
「普通にお茶入れただけですよ?そんな不味くなるは、ず……まっっっず!!ぶえ、なにこれ!?」
「ただお茶を入れる事も出来ないなど思わなんだ…訂正しないといけぬな、主はどこぞの暗並に使えぬなア」
「それに加えて、どこぞの鬼のように馬鹿なのだな。ふん、可哀相な奴め」
「ヒヒッ、なんと不幸でカワイソウな奴か…」
「大谷、こんな使えぬ愚図をよく城に置いているな」
「我や三成の八つ当たり相手には丁度良いのよ、こやつは無駄に丈夫でな」
「素晴らしく不味いお茶入れたのは確かに申し訳ないけどこの言われようはひどい!泣きそう!」
「汚い泣き面を見せてみるがいい」
「なんなら我等が手伝ってやろうか?遠慮するでないぞ、鎌子。ヒヒッヒッ」
「2人ともびっくりするくらい悪そうな顔して笑ってるううう!誰か助けてええええ!!」
「逃げるでないわ!」
「ぎゃああ!その刀振り回さないでくださいよ!」
「せっかく主と仲良しこよしをしようとしているのに逃げようとするとは…やれ、悲しい、カナシイ」
「そんな恐ろしい笑顔で言われても説得力ねえよ!もうやだこの2人組!」
嗤
(相手を馬鹿にしたり蔑んだりして笑う)