咲
「こんなに良い天気だと眠くなっちゃうなあ…どこかで日向ぼっこしながら寝ちゃいたいな」
「おや、鎌子じゃないか」
「あ、家康さん。こんにちは」
「ああ、こんにちは。…なんだか眠そうな顔をしているな、疲れているのか?」
「いや、ただこの暖かさに眠くなっちゃっただけで疲れてはいません元気いっぱいです!」
「確かに今日はとても良い天気でつい眠くなってしまうなあ」
「ですよねー」
「…よし、ここへこい鎌子!」 ぽんぽん
「ん?」
「ワシが膝枕してやろう!」
「はあ!?」
「はははっ、照れる必要も遠慮する必要もないぞ!」
「いやいやいや、恥ずかしいですっていうか普通立場逆だよね!」
「そんな事気にするなよ、ほら」
「うわわっ、」
「どうだ、寝れそうか?」
「…家康さんのふともも、やっぱり鍛えてるから固いですね」 なでなで
「……なんだかワシのほうが恥ずかしい」
「せっかく権現様に膝枕してもらってるんで、恥を捨ててもう寝ます!おやすみなさい!」
「ふふ、おやすみ」
数時間後、固い枕によって頭を痛めた鎌子と初めての膝枕にとてつもない足のしびれを経験した家康の2人がそれぞれ悶絶している姿がありましたとさ。
咲
(嘲る意味などを含まない、良い意味を表す笑い)