笑
「三成さん、お仕事ばかりしてないで散歩にでも行きませんか?」
「1人で行け」
「1人で行ってもつまんないです」
「なら家康でも誘え」
「家康さんは忠勝さんに乗ってどこかに出かけて行きました」
「刑部は」
「数珠ぶつけられました」
「なら諦めろ」
「えー、嫌ですー。散歩行きましょうよー」
「……家康も刑部も無理だったから私の所に来たのか、あまりもの扱いか。いい身分だな貴様」
「拗ねてんですか?」
「斬滅するぞ」
「私、最初から三成さんと散歩に行きたいなって思ってましたよ」
「ならば何故家康と刑部の所にも行く」
「行くっていうか、偶然遭遇しただけですよ。私ひと言も2人を誘ったなんて言ってませんよ」
「屁理屈を…」
「それ私の台詞!ていうか、三成さん以外眼中にありませんよ。家康さんと大谷さんのことも好きだけど、そういう好きじゃないですもん。三成さんが1番ですし三成さんと一緒に居たいですもん」
「…」
「…」
「…」
「…三成さん、顔赤いですけど」 にやにや
「うるさい!」
「散歩、行きませんか?」
「………付き合って、やろう」
「わーい!えへへ嬉しいなー!」
「…」
「あ、笑った!」
「さっさと行くぞ、鎌子」
「はい!」
笑
(花が開くように笑う。喜び、楽しそうに笑う)