新しい 仲間が 加わった!






「3週目突入ですねー、正直三成が2週目で飽きて止めるかと思ってた。あ、家康プリン一口ちょうだい」

「でも三成2週目で思い切り飽きてたよな、それでも回すから偉いな!流石三成だ!お前一口が大きすぎるだろう、これ」

「何故昼休みになると貴様等は私の席に集まるのだ…!」

「「三成が寂しいかなって思って」」

「失せろ!!」


だん!と、飲んでいた牛乳パックを机の上に乱暴に置く三成。と、前にあった机を後ろに向け三成の机にくっつけて家康から一口と言ったくせに何口も食べる鎌子と、2人の間に買ってきたパンなどを置きどこからか持ってきた椅子に座りながら鎌子の弁当からおかずをひょいと食べる家康。
決めているわけではないのだが、大谷が病院に行ったりしていて休みの時は昼休みになると鎌子と家康は自然と三成の所に集合して3人で昼食を食べる。誰も2人に「今日大谷休みだって!」と告げているわけでもないし三成や大谷もわざわざ伝えてなどいないのに、2人は何故か大谷が休んでいる日はやたら三成に絡むのだ。ぐぎぎ、とストローに歯を立てながら牛乳を飲む三成。


「三成、プリンおいしいよ!これだよ私が前に言ってたプリン!」

「知るか」

「ワシが買ったのに鎌子の方が食べているな、はは!」

「そんな君は私のお弁当さっきから食べているじゃないか」

「交換だろう?三成も何か交換するか?」

「誰が貴様なんぞとするか」

「じゃあ私と交換する?このプリンと牛乳を交換しようか」

「結局元は家康のだろう誰が奴の食したものを食べるか!」

「私も食べたよ!」

「煩い死ね!」

「三成、カルシウム取りなよ怖いよ」

「だから三成は今日牛乳を飲んでいるのだろう?」

「あ、そっか。三成ったら偉いじゃん!」

「秀吉様、こいつ等を斬滅する許可を…!!」


いい加減耐えきれなくなったのか、目を赤くしながらゆらりと立ち上がった三成。


「よぉ!今日もお前ら3人は仲が良いなぁ!」

「やっほーチカちゃん」


の、肩に腕をのしりと乗せニカッと家康に負けない明るい笑顔を後ろから見せてきた元親。苛々が頂点に達していた三成は肩に乗せられた腕を全力で払ったが、そんな三成にも笑顔を見せしまいには頭をぽんぽんと軽く叩きまあ落ち着けよ、と言葉をかけそのまま彼の隣の席に座る。頭を叩かれた三成は遣る瀬無い表情をしたまま席に座る。元親も三成を扱うのが上手な内の1人なのだ。


「お前ら2人がいるってことは、今日大谷は休みなのか」

「うん、病院行ってるんだって」

「…前から不思議に思っていたのだが、貴様等はどこから刑部の情報を入手しているんだ」

「「内緒!」」


にやーっと笑う2人にまたしてもイラっとしたのか、机の下から前に座っていた鎌子の足を思い切り蹴る三成。蹴られた鎌子はあまりの痛みに椅子の上に足を上げ、体育座りをして痛みに耐える。


「いったいなあ!このアーモンド野郎…!」

「おいおい、お前パンツ見えんぞ。興味ないから見せんなって」

「私も貴様の下着なんぞ見たくもないし興味もない、さっさと足を下げろ。不愉快だ」

「ワシも鎌子のには興味ないかな」

「何で私こんなに言われなきゃいけないの」

「ミルキーやるから足下げろ、な?」

「うるせーやい姫!でもミルキーちょうだい」


姫って言うな!と鎌子に向けミルキーを投げつける元親。そのままふと家康の手元に視線が行き、手に持っているノートを見る。


「家康、なんでぇお前随分と可愛いノート使ってるんだな」

「え?ああ、これか!いや違うんだ、これは交換ノートでな、ワシ等3人でやってるんだ」

「交換ノートだぁ?へえ、またなつかしいもんやってんなぁ」

「この前部屋掃除してたら見つけちゃってさ、勿体ないからってことで始めてみたんだー」

「そうだ、元親もやるか?」

「あ?」

「いいね!そうしよう!よし、元親も入れて4人でやろうよー!」

「じゃあ、ちょうどいいから元親はワシの前に入れるか!」

「そうしようそうしよう!」

「おい、俺の意見とかは何も聞かないのかよ」

「もう名前付け加えてしまった!すまないな元親、ははは!」

「ってことで、はい元親の番ねー!」

「…石田、お前の苦労が少しだがわかった気がしたぜ……」

「……ふん」




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