三成くん






家康の文字を見た瞬間につい破ってしまった、反省も後悔もしていない。

朝から秀吉様にお会いする事が出来た、おはようと挨拶を頂けた。幸せに満ち溢れた気持ちのまま教室に入ると家康に挨拶をされた、不愉快だ。心から不愉快だ。机の中に綿棒が入っていたが鎌子の仕業だろう、死ね。
秀吉様と半兵衛様以外の授業は全く受ける気にならない、どうして今日は御二人の授業がないのだ。毎日毎時間あっても構わないというのに。
昼は刑部の元へ行ったのだが無理やり蜜柑を食わされた。それを見ていた外人気取りの眼帯に笑われて不愉快だったので斬滅しておいた。何かある度に私に突っかかって来るあいつは一体何なんだ。家康もろとも消え失せろ。
明日は確か漢字のテストがある。鎌子はどうせ忘れているだろうがな。悲惨な点数を取って嘆き苦しめばいい。



良いニュース:秀吉様と半兵衛様に放課後手伝ってくれと頼まれ共に生徒会議室の掃除をさせて頂いた事。その後お茶を頂いてしまった嬉し過ぎて手の震えが止まらなかった直々にお茶を出して頂けるなど何と言う僥倖だろうか私はあの味を一生忘れないだろういいや忘れる事など出来る筈も無い。

悪いニュース:家康と同じクラスである事




・健気にアピールしてる政宗可哀相…。三成って字きれいなんだけどさ、秀吉先生の事書いてる辺りはコーフンしてんのか字が走り書きになってるよね気持ち悪い!
・ワシの所が破かれててテープで貼ってあると思ったら、三成のせいだったのか!それでは駄目なんだ三成!鎌子はなんで綿棒なんか机の中に入れておいたんだ?





「ん。」

「三成、カンタのつもりなの?それ」

「は?」

「止めると思ったが、きっちり次の日に回す辺り三成らしいな」

「ねー」

「ふん」




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