捧げもの | ナノ


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カカシは久しぶりに任務がなく、かわりに名前が任務でいないのでカイトとユウトと遊ぼうと考えていた。


「カカシ、きょうはにんむないの?」

「うん、お休みだよー」


ユウトがカカシに抱きつきながら聞く。


「いーっぱい遊んであげるよ」

「カカシとあそぶのひさしぶりー!!」

「ねーそとでかくれんぼしよー?」


カイトがカカシの手をとりながら外へと誘導する。


「かくれんぼ?」

「うん!にんじゅつもつかって、おもしろいのー!」

「なるほどね…じゃあやろっか」

「「うん!!」」


三人は森へ着いた。


「じゃあ俺が鬼ね」


二人の能力を知るのにもちょうどいい機会だとカカシは考えた。


「絶対見つからないもん!ねーカイト?」

「うん!カカシなんかには見つからないもん!」

「なんかって…」


カイトの言葉にショックを受けつつカカシは数を数え始めた。



九十……ひゃーく。


「いくとしますか」


二人の気配はない。
遠くへ行ったようだ。
匂いは…少し感じる。
カカシはそれを頼りに探し始めた。



「カカシちかくにいるよ!!」


ユウトはカイトに小声で囁く。
人より嗅覚が優れているため、カカシの気配がわからなくても匂いで察知できるのだ。


「にげる?」

「いまうごいたらカカシにみつかるかもしれないからだめだよ。
あのね、あんぜんににげれるほうほうがあるんだけど…」


作戦を伝え、二人はうなずいた。



ここら辺かな…
カイトとユウトの気配が微かにする。
五歳でここまで絶てたらかなり優秀だーね。
でも、まだまだ子供。


ガサッ


「ばかうごくなっていったでしょ!?」

「ご、ごめんねカイト…」


ほら、すぐ見つかる。


「ここかな?」


音のした方へ行くと案の定二人の姿。


「み〜っけ」


タッチしたら捕まえたことになるので、二人に手を伸ばす。

ボンッ

触った途端木に変わった。
変わり身、か。
やるじゃないの。
そう思ったら本物の二人の気配が消えた。
カカシが変わり身に触ったと同時に瞬身で遠くへ逃げたようだ。
…二人をかなり侮ってたみたいだーね。
ここまで考えるとは予想外だった。
でもまぁ変わり身を使ったし、瞬身をしても二人のチャクラ量なら近場が限界だろう。


「次で終わらすよ」


カカシは呟くと走り出した。


「せいこうしたねー!!」

「うん!すごいよカイト!!」


さっきの作戦はカイトが考えたものだった。
二人はハイタッチをして喜び合う。
しかし、作戦が成功したことに浮かれていた二人は完全に周りを見ていなかった。


「そんな大声だしたらバレバレだーよ?」


そのせいで簡単にカカシに見つかってしまった。


「うわー!?カカシだ!」

「ユウト、こうなったらたたかうしかないよ!
タッチされてないからまだだいじょうぶだし!」

「わかった!」


逃げられないと悟り、接近戦にでてきた二人。
カカシは交互に襲ってくる二人をひょいひょいかわす。

二人ともなかなかいいセンスだけど、体術はユウトの方が上か。
それにさすが双子。
息がピッタリだーね。

そう結論づけ、二人を両肩に担ぐ。


「はい、終わり。帰るよー」

「くやしいー!」

「まだいけたのに!」


カカシの肩の上でわぁわぁ騒ぐ。


「二人ともかなりよかったよ」

「ほんとー!?」

「じゃあつぎはもっとさくせんねってかとうね、ユウト!」

「うん!」


カイトのキレる頭、体術に優れてるユウト。
いいコンビじゃなーいの。
カカシは微笑んだ。






「ほう…さすがカカシの息子ってわけか」

「結構センスはよかったよ。
磨けばもっと光るよ、あの二人は」

「ふーん…」


返事と共に煙を吐くアスマ。

その時かちゃりと待機所のドアが開いた。


  

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