4/5 「さて、無事送り届けたし私たちも行きましょうか」 はたけカカシをおんぶする。 「ごめーんね。おんぶなんかさせちゃって」 「別にいいわ。 写輪眼のカカシもチャクラ切れするのね」 「ん〜まあね。 あ、カカシって呼んでいいよ」 「そう。なら私のこともちゃんづけしないでもらえる? 呼び捨ての方が好きなの」 「りょーかい」 その後は適当に話をした。 途中でカカシが私より五歳も年上だと聞いて、敬語にしようか悩んだけど、別にいいと言われたのでそのままにした。 「お前は花隠れの…カ、カカシさん!?」 「や。どーも」 木ノ葉に着き、慌てふためいている警備の忍に事情を説明する。 「な、なるほど…。 名字さん、わざわざ有難う御座いました」 「いえ。じゃあ帰ろうかな」 「あ、お帰りになる前に是非五代目に挨拶をしていって下さい」 「あ、そっか…わかりました」 ついでにカカシを病院まで連れて行こう。 警備の忍と別れて、カカシを病院までまたおんぶした。 病院に着いて、カカシをおろす。 「名前、ありがとね。 この歳でおんぶしてもらうのはちょっと恥ずかしかったけど」 恥ずかしげに眉を下げて笑うカカシに、軽口を叩く。 「チャクラ切れしたカカシが悪いんでしょ。はやく本調子に戻しなよ。じゃあね」 「またね」 同じ眉を下げて笑うのにも違いがあるのね。 さっきは本当に情けない笑顔だったのに。 手を振って、そのまま火影邸に向かった。 「お前が名字名前と言うのか。 話は警備の奴から聞いている。よくカカシを助けてくれた! 木ノ葉の里にとってはたけカカシは必要不可欠な忍。 あいつがいなくなったら木ノ葉の損害は大きいからな。 本当に感謝する」 「帰りがけにたまたま見かけたので。助けようか悩んだんですけどね」 苦笑気味に話すと、だろうな、と火影様も笑った。 「しかしまさかあの組織がそんなに大きかったとはな。 もう一度調査し直す。何、名字とシオリには危険を及ぼさせないように、こっちがしっかりやるから安心しろ」 「有難う御座います」 まぁシオリにはしばらく里内任務をさせようと思うけど。 火影様がこうおっしゃってくれるなら大丈夫だろう。 「今は急で何の礼も用意できなくてな。今度改めてするとしよう。 それに名字はまだ任務があるかもしれないし、今日のとこはひとまず帰ってくれ」 「はい、失礼します」 火影邸を出て、のんびりと里を歩く。 あ、シオリのために甘栗甘の団子を買っていこうかな? シオリの喜ぶ顔が容易に想像できて、クスッと笑った。 お団子 (シオリは甘い団子で、私はみたらしがいいかな…) →あとがき→ ← 戻 → |