頂きもの | ナノ


3/19








「あれ?名前先生、今日行かないんですか?」



言われるとは思っていたから、私は苦笑いした。



「ええ、今日はちょっと用事がありまして…。」


「そうですか、せっかく中忍上忍合同の激励会なのに…、残念ですね。」


イルカ先生は、とても残念そうに肩を落とす。



「すみません。またの機会に。」



私は一礼し、その場を後にした。














今までも、私はそういった飲み会などは、体よく断ってきた。



お酒が入ると、人は人との距離が近くなる。

むしろ、それを機に、親しくしていこうという場なのだと、私だって理解は、している。



だけど。



私には無理。



女の人だけならまだしも。


男の人がいるなんて。



しかも、寄り添って来られたりしたら。





…きっと、吐いたりしかねない。


  
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -