NARUTO短編 | ナノ


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「名前〜。……あれ?」


風呂から上がり、リビングに行くと、名前はソファーですやすやと寝息を立てていた。


「あーらら。残念」


せっかくイチャイチャしようと思ったのに。


「ま、でも最近疲れてたみたいだし。そっとしときますか」


名前は夢を見ているのか、ふにゃふにゃと寝言を言っている。


「ん〜…うへへ、もぉ、そんなに食べれないってぇ…… !? うっ、ぐっぐふっ」


夢の中で強制的に口に何かを突っ込まれたようで、幸せそうな顔が苦痛に歪んだ。
小さく呻いている。


「名前、大丈夫?」


心配になり、軽く体を揺する。


「んん〜お腹いっぱぁい…ごちそおさまぁ」

「何よ…心配しちゃったじゃない」


俺が揺すったからか、名前は何事もなかったように表情を戻した。
ほっと息をつく。
寝言はまだ続いた。


「…なぁに?食べたいのぉ〜?んふふ、カカシったら甘えんぼさぁん。ほら、あ〜ん」


名前は幸せそうな顔になり、嬉しそうににやつき始めた。
夢の中の俺にあーんをしたらしい。
現実じゃなかなかやってくれないのに。
いいね、夢の中の俺…。


「おいし?…そー。よかったぁ」


でもふにゃふにゃと笑う名前を見ると、そんな感情は消え失せた。
名前は、本当に幸せそうに笑っていて。
思わず、軽くキスをした。
名前の寝言が俺の唇へと吸収されていく。


「んぅ〜…?」


喋れないことに気付いたのか、むにゃむにゃと口を動かす名前。
その感触に、もっとしたい衝動に駆られたが、自分を落ち着ける。


「…ごちそうさま、美味しかったよ」


名前から離れ、タオルケットをかける。
もうしばらく寝かせてあげようか。
起きたら、何の夢を見てたのか聞かないとね。
あーんもしてもらうーよ。


名前は、嬉しそうに笑っていた。




(ゆっくり寝てね)



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100926
カカシ先生フィーバーで思い付いたネタでした。


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