■Attention!
・なんか色々ギリギリのところで終わってる
・R15くらい…? 危惧するほどでは無いかもしれませんが自己責任で閲覧出来る方のみどうぞ















「タバコのにおいがする」

 ベッドに腰かけていると、後ろに回って背中から抱きついた彩子が呟いた。

「ヒロトさん、タバコ吸うの?」
「うん、まあ。家では吸わないんだけど」

 ふうん、彩子はまた背に顔を押し付けた。首だけ後ろを振り返りながら、ヒロトは問う。

「そんなに匂う?」
「ううん、まあこの距離ならちょっとは」

 腕を解いて隣に座る彩子が、ヒロトの肩にもたれ掛かる。足はベッドの、ヒロトが居ない方向に投げだす。ヒロトがちらりと目をやると、清楚な印象を受けるレースをあしらった膝上のスカートは、少したくし上がって際どい部分まで見えていた。
 まだ、だ。意識して目を反らしたヒロトのことなど気にせず、彩子は身を捩り肩口に鼻を擦り付ける。

「でも近づかなきゃわかんないよ」
「そう」
「隠してるの?」

 タバコ吸ってるの。咎める訳ではなく、問うてくる目は純粋な好奇心を纏っていた。

「そういう訳じゃないけど。ガラじゃないでしょ」
「んー、まあ」
「部屋で吸ったりすると、あとが面倒だしね」

 ヒロトの言葉に、彩子が噴き出した。理由がわからず思わず、目を丸くするヒロト。ああええと、つくろうように手を振って、彩子は続ける。

「うん、そう。なんか急に生活感出たなぁって思って」

 ヒロトさんでもそんなこと気にするんだぁ、言いながら身じろぐと、スカートの裾の位置がまた少し上がった。今度は目が反らせなくなる。無意識に生唾を飲むヒロト。動きを止めたヒロトの顔を、彩子が覗き込んだ。ヒロトより背の低い彩子は、当然下から彼の顔を覗きこむことになる。
 名前を呼ぼうと口を開きかけた彩子の唇を、ヒロトはなんの前触れもなく塞いだ。ヒロトは右手で彩子の左手首を掴み、左手は腰に回す。驚いた彩子は、空いている右手でヒロトの胸を押すが、大した効果は得られなく、なされるままになる。

「な、に」

 ようやく唇を離したヒロトにそれだけ問う。ヒロトは意地悪く笑みを浮かべた。

「年上をからかったお仕置き、かな?」
「自分がやらしいことしたかっただけじゃないの?」

 まだ余裕があるらしい彩子は、くすくすと笑う。

「言うね」
「誰かさんの影響かな」
「ふぅん」

 首筋に顔を埋めて、腰に回していた手で、背中をなぞり上げる。声を上げた彩子を見て、思った通りの反応に口許をつり上げた。抗議する間も与えず、今度は首筋を舐める。

「ひゃっ」
「お仕置き」
「言いがかり、」
「なんとでも」

 なぞり上げた手をそのまま頭の後ろに回し、口づける。微かに抵抗を見せる彩子だが、意味が無いことはわかっていたのかすぐにやめた。それを見計らってヒロトは彩子を仰向けにベッドに倒す。

「ひろ、」
「俺は我慢したからね」
「う、うそだぁ」
「彩子が無自覚なのがいけない」

 そんなぁ、情けない声を出す彩子に、嫌なの? とわざと悲しそうな顔をして問うヒロト。表情に押された彩子は、困った表情を見せてから微かに首を横に振った。

「ちゃんと言葉にしてくれないとわからないんだけどな」

 わざと、彩子の羞恥を煽る。わかってよ、小さく抗議する声が聞こえたが、それは無視した。

「で? 嫌ならやめるよ」

 はっきり言う他選択肢がないことなど、彩子自身が一番わかっていた。

「…い、や……じゃ、ない」

 目を反らして、後半はほとんど聞こえないくらいの音量。
 徐々に気恥ずかしくなってきたのか、もう、と言って目をぎゅっと閉じてしまった。

「ほんと、彩子はずるいな」

 優しくするから、額にキスを落として、ヒロトは優しく微笑んだ。



【コマドリは囀る】








☆もう! むり\(^O^)/
 馨ちゃんへ。
 とある曲を元に書いたけど、曲は申し訳程度にしか生かされなかった残念な展開← 先日日記に上げた友人との筆談はこの為です、タバコも大して生かされなかったけど(…)
 実は後半がテイク2。バカみたいに短いけどテイク1もスクロールして下に載せときます。興味ある方はどうぞ!

 20111117 ayako,i





























「ひろ、」
「俺は我慢したからね」
「う、うそだぁ」
「彩子が無自覚なのがいけない」

 額に軽く口づけるヒロトに、もう何を言っても無駄だと察したらしい。しかたないなぁ、呟いてヒロトの背中に腕を回す。

「優しくしてよ?」

 首筋に顔をうずめて言う彩子に、肯定の言葉を返すかわりに、啄ばむようなキスを落とした。


☆どっちかってとヒロインのほうが上手という残念な結果になったので後半だけ書きなおしました←




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