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激しく扱きながら、軽く浅く繋がったところで身体を揺するとバーナビーの腕が虎徹の首に回りしがみついてくる。
バーナビーの身体を強く強く揺さぶり上げる。抜ける寸前のところで浅く揺さぶり、深く長く押し上げるように分け入れる。不規則な動きに必死になって合わせてくるバーナビーが愛おしいと虎徹は思う。

「…し、まし…た……っ」
「ん?もう一回」
「嫉妬…っ、……しました…!」
「…よく言えました」

虎徹が腰を上げてバーナビーのそこから抜けそうになるまで抜き出し、腰を深く落として一番奥まで突き立てる。もうそこは虎徹やバーナビーのものから溢れ出した熱いもので濡れ泡立ち、じゅぶじゅぶと水音を立てていた。
腰を落とした勢いで、虎徹のものがバーナビーの弱いところを擦る。

虎徹は、出来る限りの強さで腰を叩きつけるように彼の奥を何度も何度も抉った。
ぼろぼろ泣きながら喉から叫ぶような悲鳴を迸らせバーナビーは虎徹に貪られている。あられもなくどころか人としての矜持も一瞬置き去りにして、身を捩り、シーツを掴み、涙に濡れた顔で悦がり悶え声を迸らせ、虎徹に突かれるごとにきつく締めながら迎え入れ、腰の奥と己の欲望とを曝け出すようにして腰を振った。

「ぁあ、ん…っ!」

虎徹がバーナビーの根本から指を離すと、バーナビーは早くも果てた。

「あっ、…ぁぁああああ…!!」

バーナビーが自分の腹部に白いものを撒き散らしながら絶頂を迎えるその間も、虎徹は激しく抜き差しをし続ける。
次第に惚けた顔になっていくバーナビーが自分から大きく脚を開く。あまりに強すぎる快感に、無意識に開いていっているようだった。

己は抑えてバーナビーの良い場所を重点的にしてやりたいのに、虎徹はもう腰が止まらず深くまで抉る動きも止められない。引き抜くごとに根元から先端まで、突き入れるごとに逆に先端から太い根元まで、余すところなく全てに絡みつき締め上げ扱くような彼の体の中の蠢きに捕らえられて、虎徹は我を忘れた。顔を涙に濡らししゃくりあげるように喘ぐバーナビーの声が何度も詰まる。

"嫉妬しました"、その言葉に虎徹の自我は完全に飛んでしまっていた。

「っあ、…ふ…ぁああ…っ」

そのまま一突きに抉られるなりバーナビーが再び身体を反らせて精を迸らせる。そのまま続けて突き動かされて今度はまた出さないまま身体全体で達する。
歓喜の声を上げる身体に虎徹も欲望を何度も注ぎ込み、溢れかえった所をまた突き上げる。

「ひ……ぁああああ…っ!!」

後ろからの女性が感じるような絶頂と、前で達する絶頂とが同時に襲い掛かってきて、バーナビーは悲鳴のような嬌声を上げてがっくりと身を崩す。
痙攣するその腰を強く捉え目を閉じた虎徹は、何度も何度も腰を震わせてバーナビーの中に欲の迸りを流し込んだ。

そのまま何度どうなったかどちらも認識できぬほどに極みを迎え、今度こそ墜落するように二人してソファーに沈み込んでいった。


***

「…あー」

行為が終わった後特有の身体のだるさが襲う。
虎徹とバーナビーは2人して、全裸に近い状態でソファーに横たわっていた。

「嬉しい」
「…何がですか」
「バニーちゃんが嫉妬してくれて」

虎徹は気だるい中で上げた腕を、バーナビーの頭に置く。そのまま髪を梳くように頭を撫でると、バーナビーは表情を和らげてゆっくり目を閉じた。

「…妬いたら迷惑ですか?」
「全然。嬉しいって言ったばっかじゃん」

その虎徹の答えにバーナビーはくすりと笑い、ソファーに頬を擦り付けるようにして体勢を整えた。
バーナビーのその顔は既に眠たそうだ。

「バニーちゃん寝ちゃう?」
「……んん…寝ま、せん……」

寝ないと言いつつもう彼は睡魔に負けてしまっているようで、このまま意識が無くなるのも時間の問題だろうと虎徹は笑う。

「…こて、さ」
「んー?」

半分、いやほとんど眠ってしまったバーナビーが発する言葉は曖昧で、よく耳を澄ませないと聞こえない。
虎徹がバーナビーの口元に耳をあてると、それは聞こえた。

「好き、です……こてつさん…」

それだけ言って寝息を立て始めたバーナビーに、虎徹は言葉にならないくらいの喜びを覚えた。
愛しい。苦しいくらいに愛おしい。

「…おじさんになると涙腺緩んじまって駄目だなー…」

虎徹はバーナビーの身体を抱きかかえ、行為の後処理をするために浴室へと歩いた。




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