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「ペ、ペニスを…触って下さい……っ」
「…もっと馬鹿っぽい言葉で言って。」
「っ……」
小さい声だが、虎徹には充分伝わる声でのお願い。ちゃんと男性器の名称を言い、見せ付けるように自ら少し脚を開いたのに、虎徹は更に要求してくる。
せっかく頑張って言ったのに…そう下唇を噛むが、彼は何もしてくれない。
しかも彼が言う馬鹿っぽい言葉が何であるか知っているから尚更嫌だ。
「ほら、バニー。」
優しい声で催促される。同時に、もう快感に浸かり切り、桃色に染めている体も限界だとバーナビーに知らせている。
[やだ、恥ずかしい…]
恥ずかしいのに…
羞恥が官能に切り替わり、体に切ない痺れを走らせた。
「……ぉ、ちん…」
「え?」
「ぉちんぽ、さわっ、て…」
下品な言葉が口から飛び出た瞬間、待ち望んでいた性器に甘い刺激が襲い掛かる。
「あっ!んぁぁっ…!」
根本から先端に向かって輪を作った指に擦り上げられ、呆気なく射精した。
「ぁっ!ひぅっ!うぅっ…!出た、イキましたからっ…ぃやぁっ…!」
びちゃびちゃと飛び出た精液はバーナビーの腹や胸を汚し、いやらしく糸を引かせている。
体の底の底から放出したような射精に、はくはくとままならない呼吸を繰り返し、絶頂の余韻に浸りたいのに、強すぎる官能が止まらない。
虎徹は止めることなく手を動かしているし、左手の指が後孔をビタビタと音を立ててノックしてきたのだ。
「ぃやぁ!りょうほ、だめっ、だめ…!」
「うわ、女の子みたいになってるけど?指、挿れていい?」
「やだっ、今だめです!だ、だめなのにっ…!」
「悪い、無理だ。ほら、挿入っちゃった。」
「やだやだっ、おしりは、ぁあっ…!イッた、ばっかだからっ…!」
ガタンッと体が跳ねる。
目の前がチカチカした。
達したばかりの敏感な体にこれでもかと愛撫され、強すぎる快感に脚をばたつかせるがビクともしない。
とろけて弛緩しきった下半身をいいように嬲られ、子供みたいに泣いてしまう。
「やめっ、も、でないっ、やめてっ…!」
前立腺を遠慮無しに押され、もう出ないと訴えるのに陰茎からはピュッピュッと精子が飛び出る。
それが辛くて嫌だと泣くが、虐めると宣言した彼はやめてくれない。
「ぐちゃぐちゃ…すげぇな…」
「ゃ、やっ、ぐちゃぐちゃすんの、ゃですっ…!」
それは嫌だ。もうしないで。お願いやめて下さい。
そんな哀願をガチガチ奮える口から何度も吐き出した。
それなのに不思議だ。
胸の奥から湧き出るように体が熱くなり、虐められて喜んでいる自分がいた。
汗でびっしょりと張り付く髪も掻き上げられないまま、思考を駄目にしていく被虐性欲に、甘い声を上げる。
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