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***



「は、ぁ…ぁあ…ぁっ…」

「バニーって足の爪まで綺麗なのな。」

「ぁ、ゃ、もぉ、やめ、ぁ…ん」

全裸で片膝を立て、内股にキュッと閉じながら全身をぶるぶると奮わせる。眼鏡は奪われ、近眼の澄んだ瞳を潤ませながら、官能に溺れた甘い声を上げ続ける。
バーナビーは先ほどの願望通り、全身を食べられていた。

同じように服を脱いだ虎徹に、口づけから始まり、首筋、細い指まで行き、胸を舐められる。
そのまま腹まで下って性器は避けられ、今は足を舐められていた。
歯を立てられながら、吸われながら…と愛撫され、快感で陰茎はお漏らしをしたように濡れているのに、そこには触れてくれない。
それなのに意地悪く弱いところを攻めてくるから、体の痙攣は止まらずに、やだやだと首を振った。

「ふ、ぅ…ずっ、そこ、ゃですっ…」

「んー、気持ちくない?」

「ゃ、だって…」

もっと触ってほしい所があるのに。
先ほど中途半端に後孔をいじられたせいか、下半身がとろ火にかけられているみたいに熱いのだ。
陰茎はずっと上を向いているし、双球には精液が溜まってたぷたぷとしている。物足りなくてもじもじと尻を揺すってしまっているのに、知らんぷりを続ける虎徹。酷いと泣きじゃくるが、彼は足指から口を離さない。

「ゃ、も、そこ舐め、なぃでくださ…ぅぅ、」

ぼやけた視界の中の彼に訴えても、嬉しいくせに、と揶揄された。
確かに嬉しい。自分の体にも歯を立ててくれないかな、なんて厭らしい事を考えながら彼の食事シーンを眺めていたのだ。
チロチロとのぞく舌に舐められたかったし、その薄い唇に挟まれたかった。だからこの情況に自身が官能の涙を零している。
でも、ずっと焦らされているのは辛くて…


「んぁっ!ぁ、くすぐった…んんっ、」

「ん、いー反応…」

親指と人差し指の間を舐められながら、土踏まずを擽られ、ぴゅくりとカウパーが溢れた。
それを見て虎徹は楽しそうに鼻から息を洩らす。

「んちゅ、ちゅ、このまま、足だけでイける?」

「やだっ!ゃ、むりっ、むりですからっ…ひぅ、ぅぅ…!」

もう限界。触りたくて仕方ないのに何でそんな酷い事を言うのだろう。
両手は力が入らないのに、下半身は絶頂を求めて変に力が入ってしまっている。先走りの液をダラダラと垂らして腹を汚してる様とか恥ずかしくて仕方ないし、ぐしぐしと濡れた目元を擦ってやめてと言ってもやめてくれない。
じゃあ自分で触るからと手を伸ばしてもダメだと言われてしまうから、もうどうしたらいいのか解らないのだ。

「ゃだ、さわって、ひっく、さわってくださぃ…!」

「何をー?」

「っ…ひ、ひどいっ…」

内腿同士をすり合わせていたのを離し、微かに脚を開いてのオネダリをしたのに、今更馬鹿みたいな質問をされた。
解っているくせに…キッと睨むように虎徹の顔辺りを見上げると、足指を舐めるのをやめて、両手が両膝に乗る。
舐められたそこがびちゃびちゃに濡れているのが解った。

そのまま、グググッと開かされ、バーナビーはカエルのようにM字に脚を開く。羞恥を煽る浅ましい姿に、両手で顔を隠し、少女のように弱々しく「やめて」と呟いた。


「バニーちゃん、何触ってほしいかちゃんと言って?」

「言ったら…シてくれますか?」

「勿論。」

何でもしてやるよ?
膝頭を親指でくすぐりながら言われ、足指をキュッと丸めて息を洩らす。
そんな悪戯は要らない、と言いたいのに言うに言えず、バーナビーは覚悟を決めて息を吸い込んだ。

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