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ちゅう、と強く吸えば、先刻首筋にバーナビーが着けた痕と同じ紅が咲く。
「あ、あっ……」
背中を折り、虎徹の髪を掻くバーナビーの指は震えていた。
脚は膝の関節と足首で何とか支えているが、背中側が壁でなければ今にも倒れそうな状態。
虎徹の舌が、唇が、指が、そして時に歯が。
執拗に肌を弄る。
紅がつけられる度に腰に強烈な痺れを感じる。
張りつめるソコは未だ触れられないのにしどけなく雫を溢ていた。
まるで熟れた桃を食む様に優しく骨盤の上の肌を噛む。
「!ひぁぁっ……」
裏返った声がバスルームに響いた。
「あぁ……やっぱどんな酒よりお前が美味いな……」
「そんな……僕はっ……んんっ」
やっと気がついたかの様に虎徹はバーナビー自身に指を遣る。
「すっげ、触ってねえ、よなぁコレ……」
「……んなに、されちゃ……仕方ない、じゃない、っですか……」
「おじさんのタッチに感じちゃってた訳だ」
「今更っ……」
これだけ声を上げて体を震わせているのに何を暢気な事を、と少々憤慨した。
「このままだと辛いかな……一回イッとくか」
言うが早くバーナビーのモノが虎徹の口に含まれた。
「あっ!」
亀頭から括れた部分に舌が伸び、擽る様に微動する。
竿を手が煽動し、一気に高められる。
「あぁっ!や、こて、つさっ……」
「……イッとけよ」
くしゃりと髪を握るバーナビーの手から、我慢しようとする無意識を感じとり、更に吸い上げる。
「ん、あつ、い、虎徹さっ……」
片手は形の良い双丘を割り、湯に濡れた孔の襞をなぞる。
「口で息してな、バニー……」
首を縦に振ったバーナビーが口から浅い呼吸をするのを確認して、虎徹はゆっくり中指を侵入させた。
一瞬強張った入口が弛緩して虎徹の指を受け入れる。
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