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一昨日ようやく虎徹と結ばれた。しかし気持ちはどんよりと曇っていた。
あれ以来虎徹と話さない日が続いている。目が合ってもあちらから逸らされてしまう。
今日も仕事が終わると何か言いたそうにしているバーナビーを置いてそそくさと帰ってしまった。

「…なんで、抱いたんですか……」

ベッドに腰掛け歯磨きをしながらぶつぶつと一人ごちる。
昼間はまだいい。無心に仕事に集中していればさほど気にはならない。だが夜になるとあの夜を思い出して一人で悶々としてしまう。

「……ああもう…」

今夜もそうだった。考えているとすぐ股間がむずむずとしてくるのだ。
バーナビーはため息を一つ吐くと歯ブラシをベッド脇に置いた。



「……んっ…」

虎徹に触れられているのを思い出しながら片方の手で自身を扱き、同時にローションを纏わせた指で後孔を弄る。
しかし自分の男にしては細い指では物足りなさを感じてしまう。

「…虎徹、さん…うぁ…こてつさぁ……」

もっと太くて固い、虎徹のがほしい。自分の指では足りない。
ふとベッド脇の電動歯ブラシが目に入り、深く考えないままにそれにローションをたっぷりと塗りたくり後孔にぶち込んだ。
機械音を鳴らすそれを抜き差しすれば先ほどよりは快感を感じられた。
なるべく虎徹にされたのと同じように乱暴に動かす。ローションが太ももを伝って零れ落ちた。

「…あっああこてつさん…もっと、もっとください…奥、ついて……」

バーナビーの髪を蜂みたいだと言った声や髪を優しく掬う手つき。虎徹の行動全てがバーナビーの快感を煽った。

「…あああぁぁ…あっあ、こてつさっ、ああ」

びくびくと体が痙攣してバーナビーは手のひらに欲を吐き出した。


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