. あんず と ジュリオ





「今あんずはジュリオの奥さんね。」
「う、うん。」
「ジュリオの妻とか演じるだけでも鳥肌立ちそうだけど、今回は我慢してあげる。」
「んで、ジュリオはあんずのことを愛してはないけど結婚しました。」
「んんんんん?」
「なぜかと言うと、ジュリオは昔あんずをとある事件に巻き込んでしまい、そのことに引け目を感じてあんずの言いなりになっているのです。」
「つまり僕はあんずの操り人形ってわけだね。」
「けどジュリオには心から愛する人がいました。」
「……なんとなく読めたよ。僕はその人と浮気をするんだね。なんかやだけど。」
「そう!そしてその浮気現場で妻のあんずと鉢合わせ!あんず、どうぞ!」
「え、ちょっと!」

「見てたよ〜。」
「……なんだって!?」
「この動画。ネットにアップするから。」
(浮気のシーンを取られたってことかな?)
「おいやめろよ。」
「なんでよ!…そうなのね、あなたこの女に騙されてるんだわ!」
「違う!僕は彼女を…」
「違わないよおおおおお!!!」
(あ、この場面でそのセリフ言うんだ。)
「あ〜なんか事故で刺された脚が痛いな〜。痛くなってきちゃったな〜!ねえジュリオさすってよ!いつもみたいにさ!ね!ジュリオさすって!さすってよ!!!ねえキスして!ねえジュリオ!!!」
「……うえ、ちょっと!ほんとにキスしようとしないでよ。」
「あー満足した!」
(あんず…君はジュリオにこれがやりたくてあのドラマ見てたんだね…)






20170323 実は私も見てない派。

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