. あんず と ジュリオ






「おはよう、泉くん。あれ、なんであんずがいるの?」
「なんだよ。いちゃわるい?」
「いや、悪くはないけど朝からこっちの教室にいるのは珍しいなーと思って。」
「おはようジュリオ。今あんずと昨日のドラマの話してたんだよ。」
「ああ、最近やってるあの、」
「違わないよおおおおおお!」
「そう!あの不倫ドラマだよ!」
「へえ、君たちもあのドラマ見てたんだ。」
「当然だよ!学年主席たるもの皆の流行は常にチェックしないといけないからね!」
「僕は単純に面白いから。あ、これはネタとしてって意味だよ。」
「当然ジュリオも見てるよね?」
「実は僕あのドラマ見てないんだよね。」
「はあ!?お前僕と朝から喧嘩したいわけ?なんで見てないんだよ!」
「いやあ、なんか恋愛ものってちょっと恥ずかしいから苦手で…」
「うーん、ジュリオは相変わらず恋愛については疎いんだね…。」
「なんだかあのビッチが可哀想に思えてきた…。」
「でも、2人がそんなにハマってるならちょっと気になるな。」
「よし、泉くん!ここは僕に任せてよ!ジュリオにドラマの最高のあのシーンを再現で見せてあげるから!」
「うん!あんず期待してるよ!」

(……なんか嫌な予感がするなあ。)





20170323 続きます

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