∴中途半端です。





キーンコーンカーンコーン

本日の授業は全て終了しました。と告げるチャイムとともにガヤガヤと教室は賑わい始めた。
倉間はふぅと一息吐き、部活も休みだし約束があるしとさっさと帰る支度をしようと鞄に手をかけた。しかしそれは何者かの手によって阻まれ、鞄を取り上げられた。大体予想はついたのか倉間はギロリと視線を上に向けた。



「くーらま!なになに?もう帰んの?」

「浜野てめぇ…!鞄返せ!」

「倉間帰っちゃうとかつまんないー!」

「うるせぇよ!お前には速水がいんだろ!」

「それがさー速水、今日委員会だから帰るの遅いんだって。だから俺はそれ待ってるんだけど一人はつまんないからさ、倉間暇つぶしさせて!」

「ふざけんな!…ったく…俺は帰るからな。」



えー!帰らないでー!などと言う浜野からばっと鞄を奪いチラリと時計を見た。まだ時間にはギリギリ間に合うとほっと胸を撫で下ろした。
時計を盗み見た倉間に気付いた浜野のは小さく首を傾げた。


「んー…倉間誰かと帰んの?なんか時間気にしてっけど。」

「………べ…別に誰かとかじゃねぇけど…。」

「じゃあいいじゃん!待っててよ!」

「だーかーら!!!!俺は帰るっつてんだろ!!!」



そう言い背を向け後ろから出て行こうとする倉間の首根っこを掴み待ってー!と浜野が言えば、首が締まったのかぐえ、と苦しそうな声が小さく聞こえた。
再び倉間は浜野の方へときっと睨みつけ、いつもより少し声色のトーンを下げた。



「お前…いい加減にしろよ…!」

「そんな怒んなって!用がないなら一緒に待っててよ!」

「だから!俺は……………ああああああ!」



反論を返そうとくるりと身体を浜野へむき直した瞬間、時計の指す時間が倉間の目に入った。
流石の浜野も突如大声を出した倉間に驚き、いつもよりも更に目を丸くした。



「え、なになに?どしたの、倉間?」

「どうしたじゃねぇよ!時間が過ぎてんだよ!」

「は?」

「俺は本当に帰るからな!待ってんだよ、空野が!」

「え。」




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話がまとまらなくてlogに。
捨てるには勿体無くて…。





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