だって気になるお年頃
「ねぇ、ルーネス、童貞ってなに?」


エレナの爆弾発言に思わず吹き出す俺。


「な…どうしたんだよ急に?!///」


「ルーネスこそ、なんで顔赤くしてるの?」


いや、だってそりゃあ女の子に真顔でそんなこと聞かれたら誰だって赤くなるって。


まあ、多分エレナは誘ってるわけではないだろうけど。


「ていうか、そもそもなんで17にもなって知らないんだよ?!」


「だって私そんな言葉聞かなかったもん!!」


拗ねたように唇を尖らせる彼女に思わずため息がでた。


まあ確かにそういう話題に疎くなりそうな環境で育ってきたから、知らないのが当たり前といえば当たり前なんだけど…


「なんで俺に聞くんだよ?」


「此処にルーネスしかいなかったから」


あまりに最もな意見すぎてもう何も言えない。


「…教えてくれないなら、いい。レフィアに聞くから」


「は?!」


思わず走り出したエレナの腕を掴んで引き戻した。


「なによ?」


頬を膨らませて拗ねている彼女は可愛らしくて、思わず抱き締めたくなったけど、今はそれどころじゃない。


「エレナ、あのな、その言葉はあんまり人様の前で言っていい単語じゃないんだよ」


だって、まぁ…意味が意味だし?


「へぇ…そうなの?悪口なの?」


純粋にそう尋ねられて、また答えに詰まる。


「まあ…みたいなもんかな?」


歯切れの悪い俺の答えにまたムッとするエレナ。


「みたいってなんなの?」


「あー…えっと…」


「もー教えてくれるの?教えてくれないの?!」


いや教えてもいいんだけど、これは絶対後悔するのはエレナのほうだぞ。


ていうか、エレナもいい加減察してくんないかな…。


「…わかった。教えるけど、俺に当たるなよ?聞いたのそっちなんだからな?」


こくんと頷く彼女の耳元まで顔を持っていくと、ちょっと早口で囁いた。





「…まだ一回もヤったことのない男のこと」





彼女が顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。


鈍感マイハニー
まあ、かわいいんだけどさ、たまにどうすればいいのかわからなくなる。


(「いった?!なにすんだよ!!」)

(「るるるーねすのバカっ!!えっち!!変態っ!!さいてーっ!!!!!///」)

(「八つ当たりすんなって!!約束だっただろ?!てか、しつこく聞いてきたのそっちじゃん!!!」)

(「もう知らない!!!」)

(「…約束破ったんだから、お仕置きだな」)

(「は?!///」)




=====
エレナさんはお姫様で、修道女ですからね、多分処女も知らないww

お題サイト様→ラストソング


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