「ザキさんザキさん!!」
「なんだよ椿」
クラブハウスの廊下を歩いてた赤崎を見つけた椿は一目散に赤崎へと駆け寄ってきた何事かと足とめると目の前に慌てた顔の椿が現れた
「た…大変なんすよ、なんか今年からエイプリルフールが30日になったらしくって……だから今日は嘘ついちゃ駄目なんスよ」
「……椿」
呆れたような顔で赤崎がため息をついた
「な…なんスか?」
「それ誰から聞いた?世良さん?丹さん?」
何故わかったんだろう。といったような顔で椿が赤崎の顔を見た
「え、えっと世良さん……っす」
「……あー、椿それ嘘」
「えっ!?」
「……お前本当単純だな」
「そ……そんなことっ」
とは言ったもののよくよく考えたら世良の言っていることが嘘だなんてわかるものだろう。それでも簡単に騙される自分は単純なんだろうなと椿は思った
「す…すみません。ただもし本当にエイプリルフールが30日になってて変わったのザキさんが知らなかったらザキさん嘘ついたとき困るかなって…」
「……お前本気で言ってる?」
赤崎が椿をの頬を両手でつねった
「…も…もちろんふぉんきにきまってふじゃないでふか」
エイプリルフールに嘘をつくような奴に見えてたのか俺。と悲しさはあるものの世良からの嘘を聞きわざわざ走ってまで伝えに来てくれた椿の行動に赤崎は嬉しさを感じていた
「……ありがとな椿」
つねっていた手をはなし頭を軽く叩くと少し顔を赤らめて椿が笑った、その顔をみて赤崎がふとある疑問をだいた
「……お前って嘘つけんの?」
「なっ!!失礼なちゃんとつけますよ」
「……ふーん、じゃあさついてみて」
「へ?」
「俺が信じれるような嘘」
「……わ、わかりました」
変なとこ負けず嫌いだよな、なんて赤崎は思いながら椿の嘘を待つ
「えーっと……あ、昨日パッカくんの彼女見ました!」
「却下」
「うーんと……UFO」
「ありえない」
「んー……あ、俺実は女なんスよ」
椿の後ろからバサバサと荷物の落ちる音が聞こえ目の前の赤崎の顔がある一点に集中していることに気づいた椿がすっと後ろを振り向くと固まった夏木がいた
「…なつ…さん?」
椿の問いかけに我をかえした夏木が落とした荷物をひろい一目散に走り去っていった。
「みんなーたいへんだー」
大声で叫びながら
1番めんどくさい人に聞かれたけどあの人以外は信じないでしょ、だって今日はエイプリルフールだしなんてお気楽なことを考えてる赤崎とは対象的に椿の顔はひきつっている
「ザキさん…ど…どうしましょ」
「……お前…本当単純」
椿の焦りくらいに思わず笑う赤崎がいた。

















エイプリルフールネタ。
これもかきなおしました
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