「かんぱ―い」
明日はオフということで何人かのメンバーで世良の部屋でのむことになった。
「あ―っっうめ―っ」
世良が幸せそうな顔で笑うと丹波達が無理矢理つれてきた堺が「…なんつうアホ面」と呆れたように口をひらいた
「堺さんーなんすかそれ…ひどいっすよ!つかなんで酒じゃなくて茶なんてのんでるんですか!」
堺のグラスを指差しながら世良が猛反発しはじめた。
「のまね―よ、酒もやめたの」
そう言いながらグラスに口をつけるとすぐに口を離した。
「丹波…お前だろ」
口をおさえてはいるが丹波の顔がにやにや笑っているのは一目瞭然だった。
「てめぇ、いつやりやがった…」
どうやら乾杯の後に堺のグラスに丹波が酒をいれたらしい。丹波は相変わらずにやにやしている、どうやら石神も犯行に関わっていたらしく丹波と同じく口元を押さえていた。
堺が丹波達に説教を始めた為他のメンバーはそれを見守りながらも各自話始めた
「椿のんでる?」
清川が椿に話しかけてきた。
「あ、はい」
「に、しては顔平気そうじゃん―もっとのめのめ―」
清川がグラスいっぱいにはいった焼酎を渡すと椿が一気に半分ほど飲み干した。今まであまりアルコールを摂取することがなかった椿だがどうやら強いほうらしく数少ない呑みで酔ったことはなかった。
「椿ーいいのみっぷりじゃーん」
いつの間にか逃げてきたらしく丹波と石神が赤崎達のほうへよってきた。
堺はというと諦めたらしく先ほどのグラスをちびちびのみながら何だかんだで世良の相手をしながら堀田や宮野などと話していた。
「赤崎ものめよ」
石神が赤崎のグラスへと焼酎を注ぐ
「…ども」
「せっかくだから呑み比べしようぜ」
にやにや笑いながら石神が新しい焼酎を手にしていた。

既に飲み会を始めてから相当な時間がたっていた。床には空いた缶やボトルがゴロゴロと転がっている
いつの間にか何人かは眠っていて雑魚寝状態になっていた。
「…大丈夫っすか?」
椿が氷水を渡しすと赤崎は素直に受け取り一気に飲み干した。
「…まじこの人達ペース早すぎだろ…」
ちゃっかりとベットを占領して眠りについている石神と丹波を赤崎が睨む
「しかも強いっすからね」
苦笑いしながら椿が部屋を見渡す。
けして広いとはいえない寮の部屋に成人男性が10人近く雑魚寝している風景はあまりにもシュールだった。
いつの間にか起きているのは椿と赤崎だけだったが酒の力もはいり少しうとうとし始めていた椿を赤崎が自分の身体に寄りかからさせた。
「あ、すみません…」
寄りかかったことで更に睡魔が襲ってくる。椿がこてんと頭を赤崎の肩へ倒すと赤崎が少し動き椿にキスをした。
顔を離すと顔を真っ赤にした椿が赤崎から離れた
「な…ざっ…ザキさんっ」
「なに?」
焦りの色を隠せない椿とは裏腹に赤崎は平然としていた。
「なにって…だ…誰かに見られたら…」
「皆寝てんじゃん…それに」
赤崎が椿の腕を引っ張るとそのまま後ろへと倒れ抱き締めるような形になった。
「…っっ」
「これなら見えないだろ」
眠っているほかのメンバーに背中をむけて赤崎が再度椿にキスをした。

























かきなおしxx
話が変わっているため
タイトルも変更しました。
意味はあれです
10cmくらい離れたとこで
他メンバーが寝てるよ
みたいな感じです
後日談もその内かきたい



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