抱きしめた温度が心地よくって更に強く抱きしめてみると耳元から苦しそうにもれた声が聞こえた。
「かんと…く?」
「なに椿」
椿の不安そうな声が聞こえたから頭を撫でてやると少し安心したのかゆっくりと息をはいて強張っていた身体を緩めた
「…どうしました?」
「んー」
椿の問いかけなんて無視して抱きしめ続けるとぽんぽんと頭を撫でられた。その行為がなんだか可愛くって思わず声にだして笑ってしまった。
「っ…な…なんすか!」
多分顔真っ赤なんだろうなぁ、椿。
なんて思いながらぎゅうっと力いっぱい抱きしめてやる
「…もう少し、もう少しだけ、このまま」
子供みたいだな、なんて自分で思いながら椿をだきしめつづける。
撫でられた頭がくすぐったくて心地よくって
「監督…なかないでください」
ずっとこのままでいれたらいいのに