バタバタと少し早い足音が聞こえたと思うと俺の部屋の前で止まった。ガチャリとドアが開くと俺の予想通り、椿が息を切らしながら部屋にはいってきた
「か…監と…く」
「…どーしたの椿」
椿にしては珍しく肩で息をしている。右手にはコンビニの袋…どうやらそっから走ってきたみたいだった
「み…見てくださいよ」
椿がガサガサとコンビニ袋をあさり俺にはいと紙を渡してきた…レシー…ト?
「えっと…」
「すごいんスよ!!」
珍しく強気な椿が目をキラキラさせながらレシートの一部分を指差して見せてきた。…なに?えーっと…んー…いや多分これだな、いや絶対これだ
「…椿ちゃん?」
「ウス」
「もしかしなくても…これ?」
先ほどまで椿が指差していた箇所を指差す。レシートの先には合計金額777円と書いてあった。うん凄いね。
「そうっす!!!777円とか凄いっすよね!なんかいいことありそうじゃないっすか」
まぁ確かに
「で、わざわざ見せにきてくれたの?」
「えっ!?」
本当顔真っ赤になるの早いなーなんて思いながら口のにやけがとまらないから思わず片手で口元をおさえた。
「走ってねー」
「いや…そっ…その…か…監督に…どうしても…見せたかった…んです」
……不覚。
「監…督…?」
「……ちょっと待って」
あー…本当、うん。
いや椿らしいって言えば椿らしいんだけど…そんな可愛らしいこと言われるとは思ってなかった……顔熱くなるのが自分でもわかった。ふと椿のこと見ると不安そうに俺の顔を見つめてきた。本当犬みてぇ
「…あ。」
犬で気付いた。
「7って椿だよね」
「え?…あ、番号…スか?」
「うん、本当いいことありそうだね」
椿がちょっと考えた素振りをしたと思ったらポツリと呟いた
「監督も…」
「ん?」
「…監督も7番ですよね」
椿がふわっと笑う。
「……そうだな」
椿の頭をくしゃりと撫でてやると犬みたいに嬉しそうな顔をした。
「…そしたら」
「?」
「俺と監督が一緒にいたらいつでもラッキーな気がしますね、なんて」
…本当になんて可愛いんだろう。









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