見慣れたポテトチップスの袋から慣れたようにカードをとりだして中身を確認するとこないだの試合であたった奴がでてきて、それがなんだか悔しくて身体をベットに投げ出した。ポテトチップスには手をつけずに、いつからか置場所になったベットの隣に袋をおく、もともと広くない部屋。そろそろ処分しなければいけないけれど捨てるのは気がひけるし…そうだ椿にでも押し付けようなんて考えてみる。
食べなれてたはずのポテトチップスの味はもう思い出せなくなりつつあった。理由は俺自身がわかってる…多分。ジタバタとベットの上で両手足をばたつかせるが頭から離れないし、ますます考えてしまう「さかい…さん。」ポツリと名前を呟くとなんだか恥ずかしくなって枕元にあった携帯に手をのばす。
アドレス帳をみてにやけがとまらない。
この間思い切って聞いた連絡先。嫌な顔されないか不安だったけど予想外にあっさりと教えてくれたのが嬉しかった。メールも何回かしたけど元々メール自体が好きじゃないらしく返事が返ってこないことのほうが多い…まぁくだらないメール送る俺がいけないのかも知れないけど…。
「うおっ…」いきなりの着信音に驚いて声をあげてしまった。メールの中身を確認してあまり良くは出来てない頭でも直ぐに理解をして急いで起き上がる。鏡で髪の毛を簡単に整えて寮から飛び出した。
全速力で走る。息が苦しくなってきて心臓がバクバクと大きい音をたてていた。追い風が吹いてきて、それがまるで俺のことを応援してくれているような気がして嬉しかった。
「…さかいさん。」
いきなりとまったもんだからうまく呼吸ができない。無意識に片手で堺さんの服の裾を掴んでいた。
顔をあげて堺さんの顔を見上げた

「…俺、堺さんが好きです。」

自然とでた言葉。
顔を真っ赤にさせた堺さんに頭をごつんと叩かれたと思ったら「いくぞ」と一言だけ呟いて早足でエレベーターに向かっていってしまった。そんな堺さんを後ろから駆け足で追いかけた。

追いつけたなら次は返事をきこう。


<受信>
堺さん
<本文>
飯作りすぎたから来たきゃ来い。












サクセラがきています
セラサクでもいいです
2人とも可愛いよ(;_;)!!!

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