目覚ましや何かしらの衝撃や音で起きるのと違い自然に起きるのは幾分目覚めもいい気がする。少しぼーっとした後ここが赤崎の部屋であることを椿は思い出した。
今日はオフだからそのまま泊まることにしたんだったと枕元においてあった携帯を手にしながら昨日のことを思い返していた。椿が携帯をぱかりとひらき待受画面で時計を確認すると時刻はすでに10時をまわっていた、いつもだったらもう活動を開始しているがせっかくのオフだ、赤崎も起きてこないことだし、もう少しのんびりするかを携帯を枕元におき布団をかけなをして隣で寝ている赤崎のほうに顔を向けた。
もう一度眠りにつこうかと思ったが生憎目が覚めてしまい簡単には眠れそうになかった。
目の前の赤崎の上半身が裸なのを見て椿の顔が真っ赤になる。多いわけではないが何度か行なったその行為は未だに慣れず思い出しただけで恥ずかしくしてどこかに隠れたくなるほどだと椿は感じていた。
一度深く呼吸をした後、少し赤崎に近づいた。くっつくとまではいかないが触れるか触れないかの微妙な位置まで近づく、椿の顔は真っ赤だったがまったく起きる素振りのない赤崎を見て安堵の表情を浮かべた。もしこの状態で赤崎が目覚めでもしたらきっとからかわれるに違いないと思っていたからだ。心臓の音が大きく早くきこえ少しでも落ち着こうと再度深く呼吸をした。
赤崎と椿の身長差は殆どないが赤崎が椿のほうへ片腕をのばしていた為今は椿が頭ひとつ分目線が低い状況だった。
赤崎の顔をみようと椿が頭をうけに向けたその時だった。突然赤崎が無言で椿のことを抱き締めた。
「ざ…ザキさ…っ」
驚いた椿が声をあげるがまったく返事がない、思いきり赤崎の胸の中で抱き締められ苦しいからなのか恥ずかしいからなのかうまく呼吸ができない椿がいた
「…っ…くるし…」
腕を退けようとするが運悪く腕ごと抱き締められた為上手く力がはいらない状態だった。
「…っ…ザ…ザキさ…ん…」
少しでも呼吸を楽にしようと精一杯顔を上にあげると眠っている赤崎の顔があった。どうやら寝たふりをしているわけでもなく本当に眠っているようだった。
起こすのは悪いがこのままだと苦しいままだと赤崎を起こそうと椿が口をひらこうとした瞬間、腕の力が抜けた。
「…あ」
本当は起きてるんじゃないかと疑ったが起きる素振りはない。いつの間にか腕枕をされながら抱き締められてる形になっていた。頭に軽くおかれた手と聞こえてくる赤崎の心臓の音が椿には心地よく感じた。
普段は恥ずかしくあまり口にしたり態度にだしたりすることはないがやはり赤崎のことが好きなんだなと実感しながら静かに目をとじた。




赤崎が目をひらくと同時に片腕に少し重みを感じた。
目線を腕にやると愛しい恋人が腕の中で静かに眠っていた為軽く頭を撫でてやった。せっかくのオフだ。普段は恥ずかしがってあまりこういった体勢で寝ることもない。しばらく眺めていよう、起きた時に椿がどんな表情をするかを考えながら赤崎が一人口元を緩めながら椿を見つめていた























要はお互い大好きなんです^o^
タイトルは特に意味ないです


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