台風到来
敦夜「台風かー。今夜ずっとこんな調子かなー」
ナルヤ「残念ながら」
敦夜「うるさくて眠れそうにないね。今日この部屋泊まっていい?」
ナルヤ「邪魔です」
敦夜「邪魔だけど仕方ないなって意味だね。ありがとー、優しいね」
ナルヤ「…………」
敦夜「うわっ!今すごい音したね。怖っ!怖いね!」
ナルヤ「なんでそんな興奮してんだ」
敦夜「いや、なんか……うわ今ぶわって!ぶわっていったよ!外!大丈夫なのか!?」
ナルヤ「ハイハイ」
敦夜「寒い。早く鳴埜くんもこっちおいでよ」
ナルヤ「今俺のソリティア最短クリア記録が更新されようとしている」
敦夜「んなモン電源ブチ切ってモニタをサンドバックにしてしまえっ」
ナルヤ「あなたにそんな腕力があるとは思えない」
敦夜「まったく…早くこっちきてよ。普段通り毎晩恒例いつものように一緒に寝よ」
ナルヤ「その誤解を恐れない言い回しすごいな。苛立ちを通り越して感服する」
敦夜「うわっ!今光った!光った!うわ、来る、来る、きたー!うわあ!」
ナルヤ「うるさい」
敦夜「ドゴォって言ったよ。うわ!」
ナルヤ「…………」
敦夜「わ、わ…光っ……うわあ!」
ナルヤ「ビクビクしながらニヤニヤしてる奴初めて見た」
敦夜「だって、すごい音するよ。ドカドカ鳴ってる」
ナルヤ「つうか怖いなら黙って布団かぶってろ」
敦夜「了解」