Qカヲちゃんと送り狼ドライブ 静かなエンジン音だけが聞こえるような気もする。 緊張しているのだ。何も話出せないでいる。もしかしたらカヲルも緊張してるのかな。 だって、カヲルとのデートは何回もしているけどこんなに夜遅くまで居られたのは初めてなんだもの! いつも危ないからって夜にならないうちに送り届けてくれる。毎回優しくそうしてくれる彼氏を不満に思うことはない。そう、ないのだ。かっこよくて優しくて誠実なこの彼を、 「…もう真っ暗だね。」 「そ、そうだね。」 「随分遅くなってしまって、ごめんよ。」 「どうして謝るの、送ってくれてるじゃない。」 「はは、そうなんだけどね…」 「それに、星も綺麗だし、その…」 「…僕も嬉しいよ。一緒に居れて。」 恥ずかしくて言い詰まっていたことを優しい声で当てられて、カヲルの方を向くと、ちゅっと素早く触れるだけのキスをされた。 「着いたよ。」 「えっ?あ…」 そう言われてもう私の家の前まで来ていたことに、真っ赤な顔で慌てて気づいた。 「おやすみ、ちゃんと家の鍵閉めるんだよ。」 「え、あ、う、うん…」 私が慌てているのはキスされたからとか恥ずかしいからとか、単にそれだけではない。 車のドアを開けて出ようとして止まり、ちらっとカヲルの方を見る。 「?どうかしたかい?」 「えっと…カヲルは?」 「僕?このまま帰るけど…あぁ、僕の心配をしてくれているのかい?ありがとう。でも、心配いらないよ。僕は男だし、このまま車で帰るんだし。」 頭をなでられる。 いや、カヲルは男にしては細いし、美人だし、心配なのもそうなんだけど、そういうことでもなくて、 ………言わなきゃ、言わないと、誰もいない家に帰ってから1人涙しながら後悔するのは自分なのだ。 「あの、そう、その心配もしてるんだけど、その…私の自分勝手なんだけど、その、でももう遅いし、」 そう、不満なんてない、これは私の我侭なんだから。 カヲルはクエスチョンマークを出しながら私を可愛い顔で見ている。 ああもう! 「うちに、と、泊まって…き、ませんか…」 恥ずかしくてカヲルの顔が見えないけど、きっと驚いた顔をしているんだろうなと思う。 「…駄目だよ、それは、だって、」 戸惑っている空気が伝わってくる。やっぱり言うんじゃなかったかな…毎回1人で家に帰ると寂しくて、私魅力がないのかなとかいろいろ考えて、思い悩んだ末の発言ではあるが早速後悔した。視界が滲む。 「君が危なくないように送っているのに、それだと僕…」 言葉が止まったのでカヲルの方を恐る恐る見ると手を口に当てて顔を真っ赤にしている。 それに驚いていると目が合ってしまい、私の顔も真っ赤なのも涙目なのもばれてしまった。 真っ赤な顔のままカヲルはため息をつくと優しく抱きしめてくれて私は固まる。 「君が一人ぼっちの家に帰って寂しがっていたことはわかっていたんだ…僕だってたくさん一緒に居たいけど、それなのに、…ごめん、怖くて、君に嫌われることをしてしまうかもしれないと思うと…」 私は抱きしめ返して力いっぱい首をふった。 私が嫌いになるはずないのに。 そのことを伝えたくて精一杯声を絞りだした。 「大丈夫だから…」 「っ…………僕が大丈夫じゃないよ……」 二人で私の部屋に帰るのは真っ暗な車の中で長いキスをしたあとだった。 書いててこっちが恥ずかしくなる安定のQカヲちゃん。恐ろしい子……… ていうか長くなったよ! あ〜〜〜〜免許取りてえ〜〜〜〜〜免許取って運転中貞カヲにちょっかい出されて事故って死にてえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜 嘘ほんとは運転うまい男の人を見て興奮したいです。カヲルとか。カヲルとかカヲルとかカヲルとか。 神奈川にお帰りなさいしたい…仮免再試験受けてきます〜。 ×
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