女主 | ナノ


▼ 友達います(貴方と違って)

「そういえばお前にも俺以外に知り合いがいたんだな」
「失礼ですねえ!サタンさまとはソウルフレンドですよう」
「ヘンタイ同士……」
「ええ紳士淑女同士」
「お前の耳はどうなっているんだ。それにしても意外だな。城にまで遊びに行く仲だとは思わなかった」
「意外もなにも私の住まいはあそこですよ」
「は?」

「諸々ありまして私お家がないんです。しくしく。なのでソウルフレンドのお家に居候中なうです」
「まぁあの城なら無駄に広いからお前くらい住めるだろうが……俺だったら嫌だな。サタンに同情する」
「やだ健全な男女が一つ屋根の下でナニをするとかしないとか勝手に妄想しないでくださいヘンタイ」
「するか!!!!」

「残念ながら今はルルーも一緒ですからシェゾさんが期待するような展開はないですよう。残念でしたねうふふ」
「サタンとルルーと一つ屋根の下の方が危ないだろ……しかし、こいつについて一番知りたかった情報がこんなところで知り得るとはな」
「何ボソボソ喋ってるんですか陰気臭い」
「アレイアードぶつけるぞ」


「そうだ、サタンの城まで用があったんだろ?それはいいのか?」
「それもそうでしたね」
「何かは知らんが、急ぎだったんだろ。というのは建前でさっさと帰れ」
「まぁ失礼な!確かに急ぎではあったのですが……実は何の用事だったか忘れてしまいまして」
「なぜそうなる」
「レムレス……さんと接触するのが嫌という一心でシェゾさんのご自宅もとい洞窟に逃げ帰っている途中にぽっかりと」
「だから帰ってくるなよ!」


「それにしても気分は最悪です。外出する気が失せました。ので今日はここに泊まらせてください」
「何を言っているんだお前は。冗談じゃない帰れ!」
「嫌ですねえ、言ってみただけじゃないですかあ。全くシェゾさんたら何を考えているのやら」
「うおおお殺したい」

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