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▼ ぷよの日ですよ

「アルルは今日がなんの日か知ってるかな」
「知ってるよ。カレーを食べる日」
「ううんそれお前にとっては毎日だと思う」
「失礼しちゃうなあ。ぼくだって毎日カレーを食べてるわけじゃないよ」
「えっマジで!」
「なんなのそんなに驚くことなの」
「あのカレー大臣のアルルが!?」
「なにそれちょっと殴るわよ」
「ごめんごめん。じゃあ他には何食べてんの?」
「ハヤシライスとか」
「ウッソだー!俺てっきりアルルは「ハヤシなんて邪道だ、男は黙ってカレーを食え」とか言うと思ってた!」
「なまえの中でいつぼくは男になったのかな」

「今日はなんとぷよの日です」
「2と4での語呂合わせだね。でもぷよだけじゃなんか物足りないしぷよぷよの日まで待とうよ」
「アルル、残念だけど24月ってのはこの世界にはないよ」
「2424年まで待てばいいんだよ」
「アルルはあと4世紀も生きるというのか!?」
「……なまえ、頑張って!」
「責任転嫁するなよ!」

「ところでぷよの日って何するの?カレーを食べる日じゃないんでしょ?」
「お前の頭の中にはカレーしかないのかい」
「なまえをぷよぷよでボコボコにする日?」
「なんで俺限定!?いや、何するとかは決まってないだろうけど、とりあえずぷよぷよでもする?」
「やだよ」
「なんでだよ!」
「特に理由はないから別にしてもいいよ」
「あ、じゃあお願いしまーす」
「ダイアキュート」
「!?」
「ファファファイヤー」
「物理!!!」

「大丈夫?焦げてない?もうなまえったら気をつけてね」
「これが加害者の言葉とは思えないな」
「うんぼく第三者」
「そんなこと言っても犯した罪は消えないぜ!」
「えっ!!」
「何驚いてるんだ」「それより段々ぷよの日が関係なくなってっちゃうね」
「関係なくしてるのは大体アルルのせいだと思うけど」
「ぼくのせいにされました」


「なぁアルル」
「なにかななまえ」
「俺たちはいつも一緒に居られるわけじゃないし、だからいつもぷよぷよが出来るわけじゃないじゃんか」
「うん」
「だから今日くらいさ、アルルのことを独り占めしてもいいかなって思ったんだよ」
「そのこころは?」
「え!?えーと…」

「ふふふ」
「何がおかしいんだよ」
「ぼくたちいつも一緒にいるよ。これからも一緒にいるよ」
「えっ」
「いつも一緒にぷよぷよ出来るよ。いつでも一緒に、ぷよぷよしようよ」
「ア、アルル。それって」

「カーくんと」
「ぐーーーー!」
「うん……やっぱりこういうオチだってこと、わかってた……」
「残念だけどまだオチてないよ」
「えっ」
「ここからまた起承転結が始まるかもしれないじゃないか」
「始まらないし、もう俺のHPはばたんきゅー状態なんだけど」


「やっぱり彼氏にするなら身長が高くて、イケメンで、優しくて、ベンツを5台以上持ってるお金持ちで、かっこいい人がいいな」
「似たようなこと二回言ったよな!というかアルルはベンツ以外外車を知らないのか」
「知ってるよ。フェラーリ」
「フェラーリってなんか響きがさぁ」
「いやんなまえのえっちすけべ女性の敵近寄んないで」
「目を合わせて!目を!いやそうじゃなくてどこかのダウジングまじない少女の名前と似てるよなって」
「響きが似てるっていうか、一文字抜いたら完成だよ……」

「ところでさ」
「うん?」
「ここからオチってつけられるの?」
「そんな技術があると思う?」
「やっぱりさっきのカーバンクルでオチとけばよかったんじゃないかなって」
「うんぼくもそう思う」
「ぐっぐぐーー」

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