▼ 眠い
「荒井くんなんでこんなところにいるの」
「なまえさんを待ってたんですよ」
「頼んでないし約束もしてないけど待たせてごめんね」
「恋人同士なのですから当然ですよ気にしないでください」
「全く覚えがないんだけどいつから荒井くんは私の恋人になったんだっけ」
「いやだなぁ忘れてしまったんですか。あの日あんなに僕に愛を囁いてくれていたではな
いですか」
「そうなのか覚えてないけど。忘れてごめんね」
「いえいえ。そんなことよりもう暗くなってしまいますし早く帰りましょう。ただでさえなまえさんの家は学校から遠いのですから」
「待って、恋人同士とはいえ私は荒井くんを家にましてや周辺にも連れてった覚えはないんだけどなんで荒井くんは学校から私の家の距離を把握しているのかな」
「恋人同士なんだから当然ではないですか」
「確かに私は物覚えが尋常ではないほど悪いけどその恋人同士ってのも怪しいな。もしかするとそれは嘘で荒井くんってストーカ」
「いや違うんです!宇宙人が!宇宙人が教えてくれたんです!」
「宇宙人というのは実は宇宙人なのではないかとアホな噂をされている三年生の風間望先輩のことかな」
「なんでアホ…風間さんが出てくるんですか」
「親しいから」
「あのキチガイ野郎ただじゃおかねぇ」
「荒井くんやっぱりさっきからおかしいよ。早く帰って寝た方がいいんじゃない」
「そうですね早く(なまえさんの)家に帰って(なまえさんの)ベッドで寝たいです」
「そうかじゃあ帰るといい。じゃあの」
「えちょ待」
やっぱり荒井は頭イカレてると思う
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