俺の日常、君の日常 | ナノ





そんな瞳でおれを見るな、見るんじゃねえよ。別に、可哀想な環境でもねえし、哀れに思われるほどでもねえんだ。
こんな格好してるからか知らないけど、普通の家庭で普通の環境で成長してたんだけど、なんつーかその顔まじ腹立つ。殴られろ、雄二郎ぉおお!

だなんて言われたら、嫌だなんて言わない手はないはずだ。殺すような目で見てくる福田くんに恐怖を覚えるよ。なんで、年下の癖して呼び捨てなんだよ、生意気なんだよ。とか、本当に嫌になる。それでも、なんだかんだ言って、打たれ弱いし甘え上手だしで、可愛いく思えてしまうのが、まだ福田くんの担当をしている訳であって、決して恋愛感情を抱いている訳ではない。この感情は、弟に世話を焼くお兄ちゃんのような保護欲だと思う。

「ゆーじろさん、原稿終わったぜ」

今にも倒れてきそうな福田を支えるように、お疲れ様と肩をトントンと叩く。そうすると、福田は、はあと重たい溜め息をついてから全体重をおれにかけてくる。

「ありがとね、次週も期待しているからね。」

「おう、期待してろよ!つーことで寝るから鍵閉めといて下さい。」

「じゃあね、おやすみ。」


部屋を出て、机の上に寝てしまった彼を布団に持っていき毛布を掛けて出ていった。






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