復活夢小説 女主[花の王冠]
2013/09/21 15:25

「あの、離して下さい。ってか離せ」

「あ?」

あ?じゃないんですよ。あ?じゃ、
不思議そうに聞く君が分からない。腰に手を回して私を離してくれない。片方の足に私が座っており、肩に顎を乗せていながら、作業している。本当凄いな。
しかもいつも通りに字も綺麗だし…
って、感心していてる場合じゃない!

「私、子供じゃないですよ。
足痛くないですか?もうそろそろやめまぜっ」

腰を回した手が強くなった。この人っ、ずっと前のケンカより力が強くなってる!このバカ!ぐぐ、死ぬっ
苦しみながら、腰にある手が離れないか、自分の手で試しているけど無理だったのを見ていて鼻で笑いやがった。
こんのっ!

……緩めるまで待つしかないか。

ザンザス君の顎は気にしないで、胸元に私の背中と全体重を委ねる。
書類に通しているまま。…まぁ、当然、

「重ぇ、カスが」

ほらね。

「なら、放してください」

「うっせぇ」

ああ言えば、こう言う人だ。
けど、少しだけここに居よう。
昔のように。
今は二人とも違う場所だけど、よくこの人のことは知っている。印象はとても悪いけど、良い人だと、思う。2年間という短い時間だけど、分からないけど良い人なんだと、思う。うん。

「おい」

低いボイスで耳元へ囁く。

「何ですか?」

「ヴァリアーに入れ。
入らねぇとカッ消す」

前回撤退。恐ろしいひとだ。

「だから、私は入りませんって。
リボーンさん」

「ツナが喜ぶぞ」

「いや、それは嬉しいけど、
私は絶対にツナヨシのファミリーには入らないですよ」

「チッ、お前何か入れない理由でも有るのか?」

「…別に理由なんて山程ありますよ」

「どうもお前には読心術は効かねぇ」

「それは嬉しい限りです」

なんて、本当内心とても安心していた。心なんて読まれたら、さぞ心地が悪いだろう。嫌だろうなぁ。
ドンマイ、ツナヨシ。

私も私で最初に出てきた理由がザンザス君のあの言葉だなんて、リボーンさんに知られたら、私の終わりだ。





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