それは突然のお願いだった。


「…なあ、名前。」

「はい、なんですか?」




「観光、させてくれないか?」






「アッん、や、あ、さ…さぁ、んっ」

「首都、こんなになってる、ぞ。」


アーサーさんは私の体を観光と称してまさぐりはじめた。

観光、なんて言うから、名所を紹介しようと色々考えたのに。

こっちの観光かよ!

ていうかアーサーさんは私の首都というか、胸の飾りを噛んだり、舐めたり口に含んだりして集中的に攻めつづける。

運河は大丈夫だろうか、洪水になってないだろうか、少なくとも私の下の運河は大洪水だ。

私の変態め。

仕方ない、だってアーサーさんが首都ばっかりせめてくるんだもん。

別に輸入(中に挿入)してほしい訳じゃないけど、何だか気温が上がっているのだ。

うちの国民は露出に抵抗が無いから、きっとみんな水着になるのだろう。

いいな、海。

ああ、上司にサマーバケーションをもらったらセーちゃんの家に皆で行こう。

リヒティや、エリザさんも誘って。

ああ、ギルベルトも誘ってあげなきゃ。



「観光、中に、別のことかんがえ、んな」

「んぅ、っ」


キスをされてアーサーさんの舌が私の口内に入ってきた。

歯列をなぞって無理やり口を開かせようとする。

私はがんとして顎の力を緩めず、アーサーさんの舌を拒み続けた。

首都をいじくりまわしていた彼の手は、ようやくと言うところか、私の運河に触れた。

ぬるり、とした自分の液がアーサーさんの男性にしては細くきれいな指に絡めとられる。

そのずいぶん細い指。
全部私の運河に入りそうだ。

いや、それは言い過ぎたかもしれないけれど…。


「アッ、ん」


芽を強く擦られて、もう私の運河は大洪水。

今にもアーサーさんの塔を欲しがっている。

それでもアーサーさんは焦らして焦らして、運河に指先も入れてくれないのだ。


なんて焦燥感、太ももを自然と擦り会わせていた。


それに気付いたアーサーさんは漸く、といった感じで運河に手をつけた。

内壁を擦り、私のイイ所を探している指はやはり、とてつもなく細い。


アーサーさんの中指と人差し指が私の中でうごめいている。


運河はぐちゃぐちゃどろどろ、


「イ、れる、ぞ」


アーサーさんは私のナカにソレを突っ込んだ。







---



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -