※not百合






ある日のCCCはどうしてか日本一強い中学生と試合をすることになった。

結果や過程はまあ言わへんけど、その雷門イレブンの皆さんが私たちの強さの秘密を知りたいと言うことで、リカがあの場所を教えたんや。

それから雷門イレブンのみなさんはそこで練習をはじめて、私たちは練習を手伝っていた。



そんな日のこと



「なあなあ名前っ」

「ん?なに?」


リカが笑顔で話しかけてくる。
最近は―――というか一ノ瀬くんに会ってからはずっとこんな調子や。


「ダーリンマジかっこええよなあっ!」

「うん、せやな。」


ダーリンと呼ばれる一ノ瀬くん。
爽やかで素敵な男の子や。


「なあなあ」

「ん?なに?」


リカがにたにたと意地悪い笑みでみる。
なんだかヤな予感…。


「名前には気になる人とかおらへんのん?」


ほら、やっぱり


「おらへんよ。なにそれ、期待した?」

「あったりまえやん!ダーリンは当然やけどみんな…まあダーリンには劣るけどかっこええやん?名前の恋バナ聞いたことあらへんから気になっとってんけど…!」

「あは、残念。」


まあ、リカの言いたいことはよおわかるわ。

これまで長い間リカとは付き合ってきたけどわたしが恋バナしたことなんて数えるほどもあらへんもんな。


「ただ」

「ただ?」




「ちょっとかっこええ思う人はおるで?」




そう言うとリカは目をぱちくりさせてわたしに詰め寄った。


「まじで?!嘘だれなん?!」

「あはは、秘密やって」

「ええやんかぁ、うちと名前の仲やろ?な、誰にも言わへんから教えてや!」

「ええーどないしよー」




そう笑ってちらりと後ろをみた。





そうすれば、彼と目があった気がした。








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