昨日彼女とセックスした!クラスのプレイボーイで有名な男子が回りの男子にむけて自慢げに言った。そうすれば回りの男子興味深々で駆け寄ってくる。何がヨかっただとかイかせたかだとかその男子に問いつけて、男子は満足げに笑った。一方、女子はと言うとキモイだのなんだのと男子の愚痴を言い始めている。男なんて所詮身体目当てだとかどうとか。わたしはどっちでもよかった。だってそんなの愛があればどうでもいいでしょ?付き合ってるからセックスなんて、付き合ってなくても愛さえあればセックスなんていくらでもできるじゃない、と。大切なのは雰囲気と愛。リアルに言うと衛生的な環境。それを目の前の男、鬼道に言うと、同感だと言った。こいつはやっぱりわたしを理解してると思った。わたしはこいつにわたしなりの愛の定義を話始めた。14年程度の長さで見つけた愛の定義を。別に愛があれば何も要らないとは言わない。何かを裏付ける証拠を形として欲しがるのは人間が動物だからだ。だが、それが貢ぐだとかそんなのに繋がるのはおかしいとおもう。例をあげるならばブランド物の高い財布なんかを要求する彼女。その姿を見ていると、わたしは胃の中身が逆
流するような感覚に陥る。だって、財布なんて近所の雑貨屋で買ったかわいい折り畳み式の物で十分じゃない。本気かどうか知りたいなんてのを理由に言う女もいるけどそれなら簡単に買えるようなブランド品じゃなくて国ひとつ要求すればいいの。さすがにそれを本気でプレゼントしなきゃ愛がないなんて言わないけど、愛があるのならそれなりの答えは帰ってくるはずでしょ?少なくとも10万程度の財布をプレゼントするだけの愛なんかよりずっと重いとおもうよ。そこまで言うと鬼道は、お前と付き合う男は苦労するなと言った。わたしそんな難しいことを言ったつもりは全くなかったのに、おかしいな。今度は逆に鬼道に聞いた。貴方の愛の定義って?鬼道は笑って言った。簡単なことだ、と。彼はわたしの指に触れ、自らのそれに柔らかく絡めた。恋人同士がする行為のようなそれにわたしは酔いしれた。少なくともあの男子のしたセックスと言う行為なんかよりもずっと深い愛を感じた。これが鬼道の愛なんだ、なんて。鬼道はこう言った。お前がそこに居てこうしてやれるのならば愛なんじゃないか、と。あんたホントに中学生?と聞くとお前に逆に聞きたいと苦笑いを返された
。やっぱりわたしと鬼道は似ている。ねえ、これって交際すべき?




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