※年齢指定はしませんがそういうことヤッてます。
ばふん、と柔らかいベッドが、私の体を受け止める。
視界は源田くんと白い天井。
私が横たわるこの部屋は、私の顔の横に手をついて、泣きそうな顔で私をみている源田くんの部屋だ。
なんでこうなったんだろう。
源田くんにおうちデートに誘われて、お菓子を食べながらお話をしていただけなのに、源田くんは突然私の体を抱き上げてベッドにおとしたのである。
臆病な私が、彼にどうしたの?なんて聞けるはずもなく、私はじっと彼の青い光彩を見つめていた。
しばらくすると、源田くんは私の耳朶に口を寄せて、口付けた。
そこから頬、鼻先、額へとそれを移動させて、最後に私の唇へ行き着く。
なんの気も無しに私の口内に侵入してきた源田くんの舌は私の歯列をなぞって、口が開くと私の舌を絡めとった。
声にならない声が喉から押し出てくるけれど、源田くんの口付けは終わることはなくて、私の思考はぐるぐると渦巻くように回転していた。
激しい口付けが終わると、源田くんは私のキャミソールの中に手をするり、と侵入させ、私の白い肌を撫でた。
指先が触れるか触れないかの微妙なタッチに私の肩が震える。
ぴく、と振れると、源田くんは嬉しそうな顔をして、また撫でた。
胸下まで上がったキャミソールからは白い腹と微かに下着が覗いている。
なんで源田くんの家に行くのにもっとかわいい下着穿いてこなかったんだろう…。
源田くんが肌に口付ける中で、私の頭はそんなことを考えていた。
どうやら源田くんは肌に口付けるのがすきらしい。
嫌ではないんだけど、やっぱりくすぐったい。
生温い舌の感覚は触れる度に肩が震える。
気持ちいい。
気持ちいい、筈なのに、
なんで違うんだろう。
私の身体には快楽が走る。でもなんか違う。
満たされているのに満たされていない。
胸元へ手を伸ばす源田くんを眺めて思った。ねえ、なんで。
「あ」
そこで私は気付いた。
ベッドへ落ちてから、お互い意味を持つ言葉らしい言葉を発していないんじゃないか。
何かで聞いたことがある。
女は脳で感じるらしい。
もしかして、源田くんの言葉がないから何だかヨくなれないんだろうか。
前に友達にかりた少女漫画のそういうシーンでも、お互いの名前を呼びながら行為を進めていた。
これは、きっとそういうこと。
ねえ源田くん。名前を読んで?
「こうじろう、くん」
フ、と発した名前。
源田くんはそれを聞くと、目を見開いた。
「………こうじろう」
「…あ、ああ…。」
幸次郎くんは、それをお気にめしたのか、再び私に口付けた。
深いのじゃなくて、今度は優しいキス。
「あいしてる」
ああ、なんだか満たされたきがする。