シン、と部屋が静まりかえる。
三成さんからしたら見知らぬ小娘(といっても一応は成人済みだけど)に世話になるのがイヤでイヤで仕方が無いのだろう。
今までえらそうにふんぞり返ってきた戦国武将様なのだから。

と、思っていたものの現実は意外とそうでもなかったらしい。

「貴様が構わないというのなら」
「え」

てっきり、貴様のような下衆な人間と生活を共にするなど考えられん!とか言い出すのかと思いきや、想像以上になんというか…謙虚というか、そんな回答が返って来た。
私は一応お金には困っていないつもりだし、どっちかというと時間に困っているというか。
だから三成さんを住まわせる程度の生活力はまぁ…持っていないわけではないとおもう。
だからこそ、このことを申しだした訳だけど。

「なんとなく感づいては居た。ここで私が1人で暮らせば大問題になるのだろう。」
「はい仰るとおりですね…」
「それに現世の仕組みを私は赤子ほども知らない。ならば貴様に頼るしかないだろう。

だから貴様がいいと言うならば私は此処に世話になる。


要するに此処で1人で生きることはできないからここに住まわせてください、ってことなんだろう。
…言い方が少し上から目線な気もするけれど。


そんなわけで、わたしと三成さんの同居生活がスタートした。
















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