※いわゆる異物挿入というやつ





エアコンが壊れた自室で、隼人と二人きりの時、暑い暑いと言っていたのがいけなかった。
じゃあ冷たくするか、と立ち上がった隼人に目を輝かせたのは一瞬で、部屋を出て帰ってきた隼人の手には山盛り氷の入ったグラスだった。
食べてりゃ冷たくなる、とでも言うのだろうか?
なになに、と四つん這いになったまま近づくと、意味深な笑顔、まずいと体が警鐘を鳴らすがもう遅い。
タンクトップにショートパンツ姿の私をフローリングに押し倒すと、ひんやりと冷たさが背中に伝わる。
これ、気持ちいいかも…と思ったのも束の間、覆いかぶさってきた隼人に動揺した。もしかして、もしかする。
いくらうちに誰もいないからといって、この状況でやってしまうのは…暑くなるだけでは。
暑いからやだ!と足をバタつかせ抵抗するも、両足を左手一本で抑えられると、ぐっと上に持ち上げられる。
太ももの裏を隼人に晒す姿勢になり恥ずかしくなっていると、隼人の右手がショートパンツに手をかけた。

「ちょちょ、ちょっと!」
「もうちょっとで涼しくしてやるから」

この状況で涼しくなる?んなわけない。あっという間にショートパンツを脱がされ、一時的に足が解放されたかと思えばショートパンツが抜き取られ、近くのベッドに投げられる。
タンクトップに下着姿となった私をにやにやと見下ろした隼人は今度は下着に手を伸ばしたが、今度こそただで脱がされるわけにもいかない。
ぴたっと太ももを合わせて、これなら脱がせられまいと隼人を見上げた。

「っちょ、」
「なんだ?脱がせると思ったのか」

下着を脱がせるために伸ばされたと思われた手は太ももの間、私の中心に触れる。
撫でるだけの愛撫がだんだんともどかしくなってきて、気が向けば足を擦り合わせていた。
下着がしっとりと濡れて私の足が緩んだ頃、隼人はさっきと同じく一気に足から下着を引き抜く。
じめじめとした下着がなくなって、外気に触れたそこがひんやりと気持ちよかったのは束の間、直接触れられた感覚に、ビクリと体が震えた。

「は、はやと」
「もう大丈夫かな」

なにが大丈夫なのだろう。隼人を見ると、元気にはなっているものの晒されてはおらず、なら何をと考えて、はっとした。
あの氷、いやまさかそんなことは。さっきと同様に左手で私の足を捉えた隼人は、右手でグラスの氷をつまんだ。

「っやだやだ、隼人!」
「暑いんだろ?」

ぱっと離された左手に、支えをなくした足がフローリングに落ちて広がる。
だらしなく開いた足の間に伸ばされた左手が入り口を広げ、ひんやりとした氷が、中に。

「あっ…だ、だめ、や、つめた…」
「涼しいか?なまえ」

涼しいわけがあるか。先ほどの愛撫で体はすっかり火照ってしまっていて、中も熱くなっているらしく、氷が溶けていくのがわかる。
すぐになくなった圧迫感にほっとする間も無く、新たに氷が入れられた。

「やっぱり熱いんだな、なまえの身体」
「当たり前でしょ、こんなばかなこともう…」
「まああとは5個はあるし、そうすれば冷えるだろ」

5個…?
たしかにグラスには、まだいくつか氷が残っている。
一つ目の氷が身体を冷やしたからか、二つ目の氷は溶けるのが遅い。まだなくならない感覚に震えていると、溶けるのを待たずに隼人は三つ目を手にした。

「ま、まだ溶けて、」
「冷やすんだから溶けるのを待つ必要ないだろ?」

鬼だ、こいつ。
二つ目を押し込むように、三つ目が入れられる。
指が入り口に当たって声が出て、隼人は笑みを深めた。

「一個目は溶けちまったから…今は二つ入ってるのか?どれだけ入るかな」
「も、もうはいん、ない、から」
「嘘だな、まだ欲しいって…言ってるぜ?」

こっちの口は、と氷を圧され、中の氷がある場所に当たると、体が跳ねる。
いつも隼人に突かれるそこが、今は氷に突かれている。
もうやめてという私の声を無視して、隼人は次々に氷を入れていった。4つ、5つ目が入ると、もうパンパンだ。溶けた氷が水になって、そこから流れ出してフローリングに溜まっている。

「あと2個か、もうちょっと持ってくればよかったか?」
「隼人ぉ…これ、出して…」
「ヤダ」

溶けるたびに氷が動いて、もどかしい快楽が私を襲う。
中全部を角の丸まった氷で愛撫されているような、そんな感覚。
時々押し込むように隼人の指が入れられて、その度に甘い感覚が私を襲う。

「ほらあと二つ。もう入るか?」
「やっ…ん、うう、あ…」
「ほらなまえ、見てみろよ。全部入った」

見せられたグラスには氷は入っておらず、先ほどの山はすべて私の中と、フローリングに滴った水になったということだ。
こんなにいっぱいあったのに全部受け入れちまって、と隼人が周りを撫でる。
腕を噛んで声を堪えるも、抑え切れないくぐもった声が部屋に響く。

「なまえ大丈夫か?」
「…も、やだ、出して…」
「仕方ないな、オレもいじめ過ぎたよ」

おめさんがあまりにかわいいからなあ、と笑った隼人に不覚にもときめいた。
それよりも仕方ないな、ということは出してもらえるのだろうか。
よかった、やっと、と思った時、腰が高く持ち上げられ、支えられた。

「あっ、なにを、」
「だから出してやるんだよ」

お望み通り、と喋ったのは氷の入ったそこの目の前で、かかる息が冷えた私のそこを刺激する。
ちゅ、と口付けられ、全身が痺れた。
さっきの緩やかなものとは比べ物にならない快楽。
舌を入れ、溶けて小さくなりかけた氷をすくうと、それを口に含む。

「ん?なんかぬるぬるしてるな、水じゃないだろ?これ」
「は、やとぉっ、だめ、それ…!あ、うぅ、やめっ」
「出してくれって言ったのはなまえだろ」

再び舌を入れて、中に入った氷を取り出していった。
冷えているからこそ、隼人の舌が熱く感じる。
最初のうちは舌で氷をとっていたが、後になってくると奥の方に溶けて小さくなっていたため、舌がとどかない。
隼人は指を入れるとそれを探すようにして、中で指を暴れさせた。

「っく、はぁっ…や、も…だめ…んあっ!あうぅ、ンん、」
「これが最後だ、よく頑張ったなあ」
「うぅ…」

腰がゆっくり降ろされて、私の上に跨った隼人からキスが落とされた。
中はまだ開いていて、とろとろと水が流れ出している。


「涼しくなったか?」

そんなわけない、余計に暑くなりました。




140301



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