アイスの話

「すいませーん泉田ですがー泉田いますかー?」
「泉田?」
「はいあの、泉田塔一郎の姉ですが」
「泉田さんのお姉さん?」
「そうです」
「わあ!初めて見た!こんにちわ、オレ真波山岳っていいます、一年です!いつも荒北さんとかから話聞いてますよー」
「こんにちわ真波くん。それどういうこと?私の悪口?」
「やだなあそんな訳ないじゃないですか!姉さんは渡しませんーって、泉田さんと荒北さんが戦ってますよ」
「えっ?!塔一郎が?!」
「はい、だからお姉さんのことみんな知ってると思います。荒北さん、声おっきいから」
「そ、そうなんだ…(恥ずかしい)」
「あ、泉田さんに用事ですよね?オレ呼んできます」
「あっ、いいの。ちょっと寄ったついでに差し入れ…なんだけど。休みとかあるよね?よかったら」
「わぁアイスだ!ありがとうございます!」
「今日暑いから、気をつけてね」
「はあい!ありがとうございまあす」
「じゃ、塔一郎たちによろしく」
「またきてくださいねえ〜」




「あ、福富さん!これ」
「? アイス?」
「はい、泉田さんのお姉さんが差し入れにーって。休憩にどうぞって」
「泉田姉?」
「泉田姉が来たのかね」
「おい靖友、泉田姉きたって」
「うっせェヨ聞こえてンだよ!つーかなんで真波と話してんだヨ!」
「嫉妬か荒北」
「嫉妬か靖友」
「ウ・ゼ・エ!冷凍庫いれとけよ溶けるだろ」
「どうかしたんですか?」
「あ、泉田、黒田。泉田姉がさっき来ててさ、差し入れって」
「え、姉さんが?」
「ゆうきサン?」
「はい、すごい可愛い人でしたよ」
「それは知ってる!なんでボクに言ってくれないんだ真波!」
「だって、泉田さん新開さんとローラー回してたし」
「アブゥ…」
「とりあえずみんなが帰ってきたら食べようぜ。オレチョコ」
「あっ新開さんずるい!オレソーダ」
「オレもォ」
「フク、アップルもあるぞ」
「貰おう」
「泉田も食うよな?」
「う…はい」


140104

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -