御宅訪問の話

福富新開荒北東堂が泉田のうちに来ました


「お邪魔しまーす」
「お、広いな」
「コラ隼人靴を揃えろ!」
「泉田、これを」
「わあわざわざありがとうございます福富さん!これ姉が好きなんですよね。呼んできてもいいですか?」
「構わない」
「福チャン何渡したのォ?」
「お茶請けだ」
「さすが寿一」
「オレも実家にはたくさんあるんだがな。フクが持ってくるならいらんだろうと思って」
「オマエのとこのは温泉まんじゅうとかだろ」
「箱根の温泉をバカにするなよ!」

「部屋どこなんだろうな」
「おい新開、あまり人の家を勝手に」
「まーまー、あ、こっちベランダだわ。お?」
「どうした隼人?」
「…いや、これ、泉田さんのかーと思って」
「?」
「?」
「?…ッ新開オマエ!出ろ!」
「いやぁ、泉田さんて意外と…なぁ尽八」
「確かに。制服の上からじゃわからんからな!」
「しかも大人っぽい。イイな」
「福チャンそいつら黙らせて」
「人の家の洗濯物をまじまじと見るのは良くない」
「そこォ?」
「あっ新開さんたちこんなところに!」
「泉田」
「おお、荒北に福ちゃんくんに新開さんに東堂くん。いらっしゃい」
「なんでオレだけ新開さん?」
「塔一郎のがうつって…福ちゃんくんは荒北がそう言うから」
「オレだけ普通なのだな」
「変えた方がいい?」
「女子からならなんでも歓迎だぞ!」
「姉さん、福富さんがこれ持ってきてくれて。好きでしょう」
「きゃー!超好き!ありがとう福ちゃんくん!素敵!」
「喜んでもらえたなら良かった」
「ところでそこでなにしてたの?」
「や、…別になにも…ねえ?」
「なぁ?」
「ゆうきチャン、次から客呼ぶ時はドアあっても洗濯物片しとけよ」
「?」


131230

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