猫の日の話

※1年生


「…東堂くんどうしたの、それ」
「む?おお泉田さんではないか!どうしたもこうしたも、今日は猫の日だろう?」
「ね、ねこのひ?」
「そうだ!にゃーにゃーにゃー、だろう?」
「にゃーにゃーにゃー…」
「女子ファンがくれてね、まあたまにはいいだろう」
「一応確認するけど、それ猫耳カチューシャだよね?」
「そうだぞ?なんなら泉田さんもつけてみるといい」
「えっ、ちょ、いや、いいか…うわっ」
「ワッハッハよく似合っているぞ!やはりいくら美形とはいえ男子よりも女子のほうが猫耳は似合うな!そう思うだろう?荒北」
「え?荒北?」
「…ナァニうちの委員長で遊んでんのォ?」
「うわ、荒北くん、えっと、これは」
「どうせそこのバカがつけたんだろ、泉田チャンも素直につけっぱなしにしてんじゃねーヨ」
「ああうんごめん…」
「なんだ荒北文句ばかり!猫耳姿の泉田さんはかわいいだろう?」
「ちょっ、とうど」
「フツーだヨフツー!」
「フツーてなんだ、照れているな?」
「照れてねーヨ!」
「わかる、わかるぞ。女子の猫耳姿はかわいいからな。それにお前は猫が好きだろう?ならば尚更かわいいと思うだろう?」
「っちょっとまてそれどこで」
「あの、東堂くん、もういい?」
「ああ!ありがとう泉田さん!おかげで面白い荒北が見れたよ」
「う、うん…お役に立てたなら光栄です…?」
「ではオレは教室に戻るとしよう。ではな荒北、泉田さん」
「ばいばーい…」
「二度とこっちくんじゃねェデコ!」

「…荒北くん、教室はいんないの?」
「アー、お前」
「?」
「あーいうことされたら、抵抗しろヨ、簡単に遊ばれやがって」
「いや一応抵抗したけどさ、まあつけられたら仕方ないよね…」
「仕方なくねーヨ!つかいつの間に東堂と仲良くなってんだヨ」
「いや仲良くはなってないけど、なんか前に荒北くんと話してたの見られてたらしくて、それで声かけられて…」
「声かけられてじゃねーヨバァカチャンがヨ!」
「ええ…そんな怒ること、ていうか荒北くん次数学だけど終わってるの?今日当てられるでしょ、22日だし」
「泉田チャン、よろしくゥ」
「はっ?!ちょ、うつさせないから!うつさせないからねー!?」


140222
山神ににゃーにゃーにゃーと言わせたかった

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