「ア、ゆうきチャン」
「やあ泉田さん。暑いね」
「おはよう荒北、新開さん。部活終わり?暑そう」
「まあそんなとこだよ。泉田さんも……ね?」
「…アー、ゆうきチャン、ちょっと」
「? まあ私もさっきまで自転車乗ってたけど」
「暑いと下にシャツ一枚着るのもキツイよな」
「そうだねー、私も家だとキャミソール一枚とかだなあ」
「ちゃんと服着ろ服、風邪引くぞ」
「荒北には言われたくない」
「ッセ!つーか今も」
「ああそうだ泉田さん、さっきから言いたいことあったんだけど言っていい?」
「なに?」
「…怒らない?」
「ものによる」
「その下着ってさ、水色にピンクのリボンつい…痛い痛い痛い靖友痛い痛い痛い」
「………」
「お前マジ何考えてんのォ?!バッカじゃネェ?!」
「痛い痛い痛い痛いとりあえず離して離して…ああ、うん。いや、どうかなって思って」
「新開さん、あの、塔一郎に近づかないでもらっていいですか」
「それはできないな」
「今のはマジでひいた…」
「じゃああたり?」
「新開マジで黙れ」
「…どこで知ったの」
「どこでと言われると…なあ靖友?」
「オレに振んじゃねェ!」
「え、荒北?」
「違ェヨ!アレだアレ、前にお前ん家行った時にィ新開がァ」
「バラすなよ」
「もう新開さんうちにあげないよう言っとく…」
「酷いな。でも泉田ならきっと入れてくれるぜ」
「弟のやさしさを利用しないで」
「本気でやめとけヨ…」