5 失恋者と恋迷者



 
 
カーテンの隙間からの日差しで
まぶしくて目を覚ます
 
『・・・ん・・・朝・・・か』
 
ぐっと伸びをして
カーテンをあける。
 
『・・・まぶしっ・・・』
 
目を細めて思うことは
昨日のブン太のことばかり。。
 
 
 

「オレさ、ずっと前から、、
 1年のときからお前が好きだ。
 突然こんなことしてんごめん。
 返事、6日後、きかして。」
 
 
 
 
 
『・・・私は・・・』
 
「リョー子ちゃーん!朝ごはんできたわよ!」
『はーい、今いく!』
 
 
私は・・・誰が好きなんだろう。
いや、それよりも恋なんてしているのか?
 
『・・・わかんないや。』
 
 
 
 
 
 
 
「おはよう」
『・・・!』
 
朝、いつものように立海に向かっている時
・・・ブン太が横にきた。
 
『お、おはよう』
「なぁに固くなってんだよ!
 あと5日・・・だろぃ?
 楽しめよな!立海!」
 
昨日のことが本当嘘だったかのように
いつもの通り話しかけてくれるブン太。
 
『う、うん』
 
 
 
  
「リョー子先輩!・・・うわっ丸井先輩・・・」
「うわってなんだよ!」
「リョー子先輩っ、おは、おはようござ・・・・」
 
ブン太が赤也の首をしめる。
 
『ちょ、ちょっとなにしてんの!
 おいてくよ!』
「わっ、まてよー」
「まってくださいよー!」
 
・・・こんな楽しい毎日なのに、
なんで引っ越しなんかしなくちゃいけないんだろ
 
それに、やっぱブン太とは・・・
いや、ちゃんと考えるんだ、考えて、考えて・・・
 
 
 
 
 
「あっそーいや先輩!
 5日後、楽しみにしててくださいよ?」
『5日後?なんかしてくれるの?』
「あっ、赤也っ何いってんだよ!」
「えっこれ言ったらだめだったんすか!?」
「・・・当たり前だろー・・・」
「わっ今のなしで!忘れて!」
 
『ははっOK!忘れた忘れた!』
 
こうやって笑いあえるのも
あと5日。
考える時間も・・・あと5日。


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