部屋に置いてある小箱
□ ある小箱の中身の話の未来論
「なんですかね」
小箱の中身が気になって鍵を開けようとしていた。
「ふむ、開かないな」
簡単そうに見えて開かないのがこの小箱の理由だろうか。
少し時間が経ったにも関わらずまだ試行錯誤していたけれど辞め時もあるだろうか。
そう考えていた時に。
コンコン
「?」
部屋の外からノックが聞こえて視線を少しだけ外した。
「はい、なんですか?」
少しだけラグがあってから、
「ああ、ハウス教授」
部屋の扉が開かれる。
「仕事の話があって書類を持ってきました。」
「ありがとうございます」
「例の件は片付きそうですか?」
「ええ、順調に進みそうです。」
仕事をこなしつつ、自分の事であることを認識させられる。
絶対にとは言わないけれど加担していることはありがちなのだろう。
「再確認させられました。」
「はい」
「ありがとうございました」