「平助くん、私ピアス開けることにしたんだ。」

「は?え、ちょ何言ってるの千鶴!」

「だからピアス開けることにしたんだ」

「ばっか!駄目に決まってんじゃん!え?何!駄目だって!」

「だって風間さんが俺開けるからお前も開ければ?って」

「風間絡みかよ。もっと駄目だよ!だって考えてみろよ!お母さんが苦しい思いして産んでくれた身体だぜ?それを、その大事な身体に穴あけるの?千鶴はそんなことできちゃうの?オレは出来ないよ!だっておふくろが苦しい思いして産んでくれた身体だもんな!俺には出来ねーよ!だから、千鶴やめとけ。」

「…確かにそうだよね。私が間違ってたよ、ごめんね平助くん。」

「分かればいいんだ、それに俺もお前の身体に穴が開くなんて耐えられない」

「平助くん…!」

「千鶴…!」



「みたいになって千鶴がオレの彼女になることきぼんぬ。」

「いや、平助それ無理でしょ。だって流れ的に千鶴ちゃんは風間が好きみたいになってるよ」

「確かに。それでは千鶴が好きなのは風間ということになっているではないか。何故かというとだな風間に言われたから私もピアスを開けることにする。言い換えると千鶴は風間が好きだからお揃いにしたい、さらに風間の言うことなら私は何だってできるわ!みたいなことになるということだ。」

「一君おつかれ。そういうことだよ、平助」

「え、何君たち。深く考えすぎじゃねえ?」


放課後の戯言
(ねえ、平助。僕そんな話聞いてるひまないんだよね。帰っていい?)
(え!ちょひどい!)
(…どんまいける)
(えちょ、一君?!)


20100324

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