(いつも忙しい千景さんを観察してみました。)

月曜日、千景さんはお出かけ。
千景さんは偉い方との話し合いがある、といって出て行かれました。この日は早く出て遅くに戻られました。お酒臭かったけれど、自分を失うほどは飲んでいないみたいです。でも月曜日から大変だなあ。


火曜日、千景さんは書類作り。
昨日に引き続き、千景さんは重要な書類の作成という大切なお仕事をしていました。少しのぞいてみると難しいことばかり書かれていて、お恥ずかしいのですけれど私は少しも理解できませんでした。千景さんの奥さんだったら少しは理解できるようにならないとなあ。頑張ろう!


水曜日、昨日に引き続き書類作り。
今日も書類を一生懸命書かれていました。私は子供たちと少しの間お出かけ。その間は何していたのか分かりませんが、天霧さんによるとずっと書類に目を通されていたようです。たまには私たちと遊んでほしいなあ、なんて…。でも駄目!そんなこと言ったら千景さんを困らせてしまう。


木曜日、千景さんお出かけ。
今日も月曜日と同じく偉い方とのお話し合いだそうです。今日は比較的遅い時間に行かれたので朝はゆっくり眠れたんじゃないかな。でも帰ってくるのは前より遅くて少し心配でした。お酒はあんまり飲んでないみたいだったけれど、少し女の人の匂いがした。少しだけ、不安になったなんて千景さんには言えません。


金曜日、お休みの日!
今日は千景さんのお休みの日です。正確に言うと、だった、かな。一日だけパパの予定でしたが、急に大事なお仕事が入ってしまったみたいで急いで出て行かれました。折角のお休みの日だから子供たちとも遊べるかなと思ってたから少し残念。子供たちも少し悲しんでたな。でも千景さんには秘密にしておきます。


土曜日、お部屋の整理。
この日千景さんは朝から忙しくお部屋の整理をされていました。何故だかは分かりませんが、激しく色々とやっておられました。どうしたんだろ。もしかしてお泊りとかで仕事ができちゃったのかなあ。千景さんがいない風間家は少し、ううんとても寂しいです。でも私がなんとかしていかなきゃいけないんだよね!頑張ろう。


日曜日、本当のお休み。
今日は千景さんの本当のお休み!この日は朝から家族日和でした。皆喜んでてすごく良かったなあ。こんな日が毎日だったらいいのになんて思ったりもするけれど、この一日だけでもこんなに千景さんと一緒に入れて嬉しいです。だからこれ以上なんて贅沢は言わないです。


「ううん、一週間の日記をまとめてみたけれど、千景さんすごく忙しいですね…」
「母上、父上は仕事熱心ですね。でもオレは母上がいれば満足なので全然構いませんよ」
「ありがとう、じゃあ私が頑張って母上やるからね!」
「いえ、母上はそのままでいいんです!大好きですよ、母上!」

「おい、何をしている」
「父上!何もしてない」
「嘘だろう、なんだその紙は、見せてみろ」
「それは駄目です!」
「ふん。…ほう、なるほどこんな風に思っていたのか」
「言い返す言葉は無いです…」
「こんな風に思わなくても俺はお前たちが一番だ。正直毎日仕事ばかりなのは申し訳ないと思っている。だが仕方ないのだ、この辺は分かってくれ。あと別の女、と言っていたが俺はお前にしか興味はないぞ。お前しか愛していない。だから心配するな」


千景さん観察日記
(今晩はお前たちに構ってやろう。)
(父上、今日だけなんて言わないで明日も!)
(そうだな、時間があればな)
(ふふ、ありがとうございます)

20110222
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