今日は2月8日。これから俺は千鶴にバレンタインに向けてアピールしようと思う。6日もあれば大丈夫!なはず!

1.自然にチョコ欲しいアピール

「なあ、千鶴!もうすぐバレンタインだぜ!」
「うん、そうだね!平助君ならたくさんもらえるよー」
「んなことねえよ!ていうか…以外からもらっても嬉しくねーし…」
「?」
「な、なんでもねえ!」

2.好きアピール

「ち、千鶴!オレお前のこと!」
「うん」
「好き、やき作ってほしいってずっと思ってた!」
「そ、そうなの?早く言ってくれたら良かったのに」
「お、おう。ごめんな」
「ううん、じゃあ明日休みだから作ってあげるね」

3.他の誰にもあげないでアピール

「なあ、千鶴誰にチョコあげんの?」
「うんとね、沖田先輩でしょ、斎藤先輩、土方先生、原田先生、あとは永倉先生!」「お、おお…なるほどな」
「うん!あ、平助君にはねえ」
「何も言うな!」
「えっあ、うん…」
「(あげないで以前にオレ…)」

4.チョコ欲しいアピール二回目

「なあなあ!千鶴!オレって誰からチョコもらえるかな」
「平助君ならたくさんもらえると思うよー」
「そうじゃなくてさ、具体的に。」
「うんと、多分千ちゃんとかもくれるんじゃないかなあ」
「ふうん…その、千鶴は…?」
「え、わ、私?」
「そう!むしろ千鶴からだけでいいっていうか…」
「うん?」
「なんでもない!(何これ微妙…)」


こんなにしてきたわけだけど、ついに千鶴から何もないままバレンタイン当日。しんぱっつぁんとか左之さんとか総司とかに聞いたら貰ったって言ってたのに!なんでオレだけ!泣くぞ!

「あ、平助君こんなところにいたんだ」
「ち、千鶴。どうしたんだ?」
「あっ、その。平助君に渡したいものがあって」
「もしかして?」
「うん、これ。借りてたハンカチ。あの時私忘れちゃって平助君に借りたままだったなって」
「お、おおおおう!あああありがとうな!わざわざ!ごめんな!」
「こちらこそ!ありがとね!」
「おうおう!全然!構わねえぜ!」
「ありがとう!それじゃあまたね!」
「お、おう!またな!」

おおおおおおお、まじかよ!どうした、これはどういうことですか。ハンカチ?何で今日…ていうかオレまじ泣く。オレだけこんなに千鶴のこと好きで好きでたまらなくて、いつも千鶴と話すときはドキドキしてたのに。馬鹿だなあ、オレ。もうこのままここにいたって誰からも貰えないし、意味ねえし帰ろう…

結局このままオレは普通に家に帰った。特にこれといったことはなくて、寂しいバレンタインを送った。ああ、神様、来年は千鶴からのチョコをください!いや、神様に頼んでもチョコは降ってこないじゃん!オレ自身たっくさん頑張るから神様お願いします!

(平助君、これ…)
(えっ!えっ!もしかして)
(う、うん!恥ずかしくて昨日渡せなくて…)
(え!まじで?え!ほんとに?)
(あの、その本命だよ…なんて)
(え、えと。そのありがとな!オレも千鶴のこと大好きだ!)
(えへへ、ありがとう!)
(ああまじ可愛い!)

20110219
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